飛んで曲がらず安定感抜群! 桑木志帆のスイングのキーワードは“左”【プロコーチが解説】
昨季、初優勝を含む3勝を挙げた桑木志帆。今季は優勝こそないものの、10試合で7度のトップ10に入るなど、安定した活躍を見せている。また、飛んで曲がらない指標であるトータルドライビングは現在1位。そんな桑木の安定感抜群のスイングをプロコーチの大西翔太が解説する。
◇ ◇ ◇
桑木志帆選手のスイングを一言で表すなら、超絶“左”振りです。フェードヒッターでありながら、ここまで思いきり左へ振り抜く選手は珍しいです。特にフィニッシュでの左肘の巻き付き方が強烈で、強く左へ回転するスイングには圧倒されます。
興味深いのは、トップの段階で既に“左”足に体重が乗っているように見える点です。一般的にはトップで右足に体重が乗るものですが、桑木選手は最初から“左”。ずっと左足に乗ったまま、振り抜いていくようなスイングです。
また、スイング軌道はややフラットでレイドオフ気味。それを補うように、ワキをしっかりと絞り込んで振り遅れを防いでいます。この体の使い方は非常に独特で、簡単に真似できるものではありません。
スイング全体にガッツがあります。左サイドの回転を強く使い、根性で振り抜くようなイメージ。クラブの戻りも正確で、完全に自分だけのリズムを確立している選手です。
■桑木志帆
くわき・しほ/ 2003年生まれ、岡山県出身。24年は3勝し、25年も10試合中7試合でトップ10入り。大和ハウス工業所属。
■解説:大西翔太
おおにし・しょうた/1992年生まれ。千葉県出身。PGAティーチングプロA級を取得。2015年から青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務めて、5勝を挙げることに貢献。理論的なレッスンでアマチュアにも人気。
◇ ◇ ◇
群雄割拠の女子プロで完成度の高いスイングをしているのは? 関連記事「女子プロの“スイング完成度”ランキング」でトップ10を発表!
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。