石川遼監修コースで新規大会 夏の陣でルーキー優勝者は誕生するか?【ステップ・アップ便り】
国内女子ツアーは次から次と現れるスターの活躍で毎年盛り上がりを見せている。そんな隆盛を支えるのは、下部ツアーの存在があるからこそ。そのステップ・アップ・ツアーは今季21試合中7試合が終了し、いよいよ“夏の陣”に突入する。7月に行われる3大会の見どころを紹介する。
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■石川遼監修コースで新規大会 特色ある3試合
7月の大きなトピックスといえば、3日(水)開幕の新規大会「ロイヤルメドウカップ」だろう。舞台は栃木県のロイヤルメドウゴルフ倶楽部。石川遼が監修のもと、2012年に改修を行った。
翌年からは同コースで国内男子下部ツアー「石川遼everyone PROJECT Challenge」が開催。歴代優勝者には、のちにレギュラーツアーを制すことになる秋吉翔太と桂川有人がおり、アマチュアでは杉原大河、清水蔵之介がカップを掲げた。ステップ・アップを狙う選手たちにとって、うってつけのステージといえる。
11日(木)からはレギュラーツアーを通じて唯一の青森大会「あおもりレディス」が開催。24日(水)には今年で15回目を迎える老舗大会「カストロールレディース」が開幕する。カストロールではアマチュア出場枠を設けておらず、120人のプロによるガチンコ勝負が繰り広げられる。特色のある3大会が夏の陣の舞台だ。
■いまだ出ないルーキーV 一番乗りは誰になる?
ステップ・アップ・ツアーからはその名の通り、これまで多くの新人が輝きを放ってきた。2018年には原英莉花が2戦2勝。同年の終盤には河本結が4勝を挙げる快進撃で賞金女王を戴冠した。22年にツアー新記録となる5勝を挙げた櫻井心那は、その翌年にレギュラーへ昇格。4勝の大ブレークを遂げたのは記憶に新しい。
ただ、昨年プロテスト合格の96期生はこの“ルーキー旋風”に乗り遅れた感は否めない。開幕7試合でルーキー優勝が出ていないのは、2019シーズン以来5年ぶりのこと。とはいえ、今年のルーキーたちもまた、毎試合のように優勝争いを繰り広げている。あと一歩のところで勝利を逃し続けてきた印象だ。
稲垣那奈子、高野愛姫はステップの新人たちを引っ張る存在だろう。稲垣は1打差で、高野はプレーオフで惜敗しており、歯車がかみ合えば一気に頭角を現しそうだ。
男子ツアー48勝の中嶋常幸を師と仰ぐ上久保実咲は正確なショット力を武器に、7試合中予選落ちゼロ。トップ10にも2度入っている。さらなる活躍が期待される18歳だ。菅楓華、政田夢乃はレギュラーで一定の結果を残し、第1回リランキングを突破。“一軍”の舞台で花を開かせようと、奮闘を続けている。
そのほかにも、米国女子下部ツアーに参戦している馬場咲希、プロテストトップ合格の清本美波、昨季のファイナルQTで1位になった宋ガウン(韓国)ら粒ぞろいの96期生。最初にカップを掲げるのは果たして誰になるのか。
【ステップ賞金ランクトップ50の96期生】
5位:稲垣那奈子(432万1000円)
8位:高野愛姫(322万9777円)
11位:菅楓華(286万9866円)
14位:上久保実咲(241万1000円)
31位:河村来未(145万5000円)
35位:政田夢乃(137万9666円)
50位:石田可南子(83万9666円)
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