笹生優花はテレビにくぎ付け…“お姉さん”のメジャーVを祝福 次戦は日本ツアー
<KPMG全米女子プロゴルフ選手権 最終日◇22日◇フィールズランチ・イースト(テキサス州)◇6604ヤード・パー72>
トータル15オーバー・66位タイで大会を終えた笹生優花は、試合の動向が気になっていた。ツアーで最も仲の良い選手のひとりである、ミンジー・リー(オーストラリア)が優勝争いをしていたからだ。自身の取材対応を終えると、クラブハウス前の車寄せにあるテレビにくぎ付けだった。
2015年にツアー参戦したミンジーは、今大会の舞台であるテキサス州ダラスに拠点を置いている。『ダラスはいいよ~』という言葉に後押しされ、笹生も同じくダラスに家を構えた。ほかにもチョン・インジ、コ・ジンヨン(ともに韓国)など多くの選手が同地をベースにしており、「仲の良い人がいるので住みやすかった」。
笹生は同地にほど近いところに住んでおり、中心部のミンジー家までは1時間ほどかかるが、普段から交流は深い。「無理やり私が誘っているんで(笑)。(中間地点の)ホームクラブで会ったり、どこかごはんを食べに行ったり」。ツアー唯一のダブルス戦では、コンビを組んで出場した経験もある。24歳の笹生にとって、29歳のミンジーは“お姉さん”的存在だ。
そんな大好きなお姉さんは昨年、笹生が「全米女子オープン」を制したとき、会見場に飛び込んでお祝いをしてくれた。今回は逆に、笹生が祝福をする番。「一番うれしいのは本人だと思う。ハッピーなミンジーさんを見るだけで十分かな。見ているだけで自分はうれしい。“Congratulations”(おめでとう)って」と照れ隠しをしながら、ミンジーのホールアウトをしっかりと待っていた。
笹生にとって、自宅から通った地元、スポンサー契約を結ぶKPMGが冠、メジャーという肩書のそろった試合だった。「楽しい1週間になった。いろんな勉強にもなったし、いい思い出もできた」。連続予選落ちは4試合でストップし、4日間で様々な気づきを得た。
来週は所属するアース製薬が主催する日本ツアー「アース・モンダミンカップ」(26日開幕、千葉県・カメリアヒルズCC)にスポット参戦。たっぷりと受けた刺激を、日本でのプレーに生かしたい。(文・笠井あかり)
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。