駅直結の商業施設「ららテラス北綾瀬」6/24グランドオープン! 様変わりした駅前や綾瀬エリア初の大型フードコートなど、開業前日の様子をお届け(東京都足立区)
2025年6月24日、東京メトロ千代田線北綾瀬駅直結の商業施設「三井ショッピングパーク ららテラス北綾瀬」が開業します。スーパーマーケットや各種ショップ、そして綾瀬エリア初の大型フードコートなど全51店舗が出店。合わせて、北綾瀬駅前はペデストリアンデッキや駅前交通広場が整備されました。駅前がどのような風景に変わったのか、これまでの北綾瀬から最新の情報までお届けします。
北綾瀬駅の歴史

北綾瀬駅は、東京都足立区谷中にある、東京メトロ千代田線の停車駅です。千代田線の開業時、このエリアは「綾瀬車両基地」の車庫線という位置づけで、車両の出入庫を行う「信号所」として、将来的な駅の設置を前提とした構造で整備されていました。宅地開発が進み周辺の人口が増加したことから要望の声が挙がり、1979年に北綾瀬駅が開業しました。
2019年3月~代々木上原方面へ直通運転を開始
こうした背景から、当時は北綾瀬駅と綾瀬駅を結ぶ3両編成の列車が走行するのみの、いわゆる「盲腸線」で、どこへ行くにも綾瀬駅で乗り換えが必要でした。しかし、駅の改良工事によりホームが延伸され、10両編成の乗り入れが可能に。2019年3月のダイヤ改正に合わせて、代々木上原方面への直通運転がスタートしました。
【参考】東京メトロ千代田線 北綾瀬駅がホーム10両化で激変、しょうぶ沼公園直結の新出入口も3/16供用開始
https://tetsudo-ch.com/5357600.html
座って都心に通勤・通学できる始発駅に

千代田線は大手町など都心のオフィス街にアクセスしやすい路線で、小田急小田原線、JR常磐線と直通運転をしているため、千葉・神奈川方面にも移動しやすい環境です。また、2駅隣の北千住駅からJR常磐線快速や東京メトロ日比谷線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレスに乗り換えが可能。西日暮里駅まで出ればJR山手線や京浜東北線、日暮里舎人ライナーも利用できます。
北綾瀬駅から代々木上原方面へ直通運転が始まったことで「都心へ座って通勤・通学できる始発駅」という付加価値も加わり、北綾瀬駅の利便性は大きく向上しました。
北綾瀬ってどんな街?

2021年、駅の高架下に「M’av(マーブ)北綾瀬Lieta(リエッタ)」が開業。スーパーや100円ショップ、飲食店などが入っているほか、環状七号線沿いを中心にスーパーや飲食店、家電量販店もあり、日常生活に必要な施設が一通り揃っています。今回の「ららテラス北綾瀬」開業で、より買い物環境が充実することは間違いありません。

また、駅前には毎年5~6月頃に約140品種のハナショウブが見頃を迎える「しょうぶ沼公園」をはじめ、野球場がある「谷中公園」や梅まつりで知られる「大谷田公園」、綾瀬駅方面に歩けば全長約2kmで逆U字型が特徴の「東綾瀬公園」など大小さまざまな公園があり、自然と気軽に触れ合えるエリアでもあります。
駅前交通広場やペデストリアンデッキを整備


これまで、北綾瀬駅周辺では、10両編成の乗り入れに合わせて、しょうぶ沼公園の改修工事や公園から駅へつながるエレベーターの設置、しょうぶ沼公園側の出入り口の新設など、さまざまな整備が行われてきました。

「ららテラス北綾瀬」の開業に合わせて、北綾瀬駅前では区画整理や再開発を実施。駅の北側・1番出入口側には、駅前交通広場や北改札に直結するペデストリアンデッキが整備されました。



グランドオープン直前の「ららテラス北綾瀬」へ!

「ららテラス」は利便性の高いライフスタイル型商業施設として首都圏で展開。現在、2004年に開業した「LaLaテラス南千住」を皮切りに、2014年に「ららテラス武蔵小杉」、2023年に「ららテラスTOKYO-BAY」、2024年に「ららテラスHARUMI FLAG」、2025年5月に「ららテラス川口」が開業。北綾瀬は6施設目となります。
北綾瀬駅直結の商業施設誕生で、街の賑わいの創出に貢献

グランドオープンを明日に控え、プレス説明会では、三井不動産株式会社 常務執行役員 商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部長の若林瑞穂氏が「足立区の事業となるペデストリアンデッキとの接続や駅前交通広場の併設によってアクセス性が高い施設となりました。綾瀬エリアの皆さまを中心に、より便利で豊かなお買い物体験を提供してまいります」とコメント。

副本部長兼リージョナル事業部長 肥田雅和氏
三井不動産株式会社 執行役員 商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部 副本部長兼リージョナル事業部長 肥田雅和氏は、北綾瀬エリアの世帯数が右肩上がりに増加していることや、2022年以降に新規マンションが599戸増加していることなどから、北綾瀬を「ポテンシャルが高いエリア」と評価。「地域に住む多くの方々に愛される施設になってほしい」と今後に期待を寄せました。
最大の注目は2階の「綾瀬エリア初」フードコート!
館内施設の注目は、2階のフード&セレクション。なかでも、約500席の座席を備えるフードコートでしょう! ファミリースペースやソファ席を完備しており、子ども連れの家族もゆったりと食事ができます。

東京都初出店となる台湾夜市料理「横浜中華街 台湾美食店886食堂」やラーメン店「札幌味噌Fuji屋」、韓国料理「韓ポチャ」、足立区初出店の「松戸富田製麺」「山下本気うどん」「大阪焼肉ふたごや」、おなじみの「大阪王将」「マクドナルド」「サーティワンアイスクリーム」「ミスタードーナツ」の10店舗が出店しています。

同フロアには、足立区初出店の「カプリチョーザ」「ゴンチャ」「もりもり寿し」や「スターバックスコーヒー」といったレストランやカフェも出店。用途に合わせて食を楽しめます。
家電量販店や書店、スーパー、クリニックも便利

4階はデイリーウェルネスフロア。子育てサロンや写真スタジオ、ネイルサロン、100円ショップなどが入るほか、「クリニックステーション」が夏以降順次開業予定。仕事帰り、クリニックに立ち寄れるのは便利ですね。
3階はライフスタイルフロア。「くまざわ書店」や家電の「ノジマ」、「無印良品」のほか、衣料品店や生活用品店が中心のラインナップです。
1階、デイリーマーケットはスーパー「サミット」を中心としたフロア。近隣の人にとって、仕事から帰宅する際、駅直結のスーパーに立ち寄りやすい環境はかなり魅力的でしょう。
駅直結の商業施設「ららテラス北綾瀬」の開業と駅前環境の整備により、利便性がグッと向上した北綾瀬駅。合わせて、しょうぶ沼公園近くではタワーマンションの建設が始まっており、このエリアに住む人は今後ますます増加していくでしょう。北綾瀬駅の利用者数は近年増加傾向にありますが、より加速することになりそうです。
文/写真:斎藤若菜
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