SNSの“真実”はどこに? 「多様な考え」の裏で半数が感じる「偽情報」の恐怖
多くの人が活用するXやInstagramなどのSNS。利用することで、どのような影響を及ぼしているのでしょうか。そこで今回は、「SNSの好影響および悪影響に関する意識調査」をご紹介しましょう。

利用者が感じるSNSの好影響は?

モバイル社会研究所では、X、Instagram、Facebook、TikTokのいずれかを利用している全国・15~59歳男女4031人を対象に「SNSの好影響および悪影響に関する意識調査」を実施。
まずはじめに「SNSが世の中にどういった好影響を与えていると感じるか」を調査すると、「多様な考えを知れる、視野が広がる」が全体の43%でもっとも多い回答となりました。次いで、「趣味や教養が豊かになる」の39%、「友人・知人とのつながりが維持できる」の38%となっています。
女性のほうが多くの項目で割合が高いものの、「情報拡散のスピードが速くなる」「政治や社会問題に対する関心を増す」については男性のほうが5~6ポイント程度高い結果に。また、10代は「友人・知人とのつながりが維持できる」「新しい人々との接点が生まれる」との回答がほかの年代に比べて高いことがわかりました。
年代や性別によって違いはあるものの、全体としてSNSになんらかの好影響を与えていると感じているようです。
利用者が感じるSNSの悪影響は?

次に「SNSが世の中にどういった悪影響を与えていると感じるか」を調査すると、「偏った情報を目にするようになる」が約6割(55%)でもっとも多い回答に。次いで「偽・誤情報が広まり、真実がわからなくなる」が5割弱(49%)となり、SNSで得られる情報に不安を感じる人は多いことがわかります。
特に50代の回答割合が多い結果となりましたが、全体として若年層も中高年層も「偏った情報を目にするようになる」「偽・誤情報が広まり、真実がわからなくなる」と感じているようです。
また、全体としては女性のほうが各項目について感じる割合が高く、特に「時間を浪費してしまう」「他人と比較することで、心理的なストレスになる」といった回答は女性のほうが10ポイント以上高い結果に。加えて、年齢別では多くの項目において10代の割合が高い傾向となっています。
SNSは手軽に情報を得られる便利なツールですが、中には誤った情報が拡散されているケースも…。真実か否か判断することが重要ですが、非常に多くの情報の中でどの情報が正しいのかを判断するのは難しいのかもしれません。
多様な考え方を享受しながらも、情報を正しく受け取る方法を身につけていくサポートも必要と言えるでしょう。
出典:【モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:Danishch / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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