初優勝の金子駆大は、なぜ5Wを抜いて『ちょい古』の3・7Wを使い続けるのか?
「関西オープン」で鮮やかな逆転勝利でツアー初優勝を飾った金子駆大(こうた)。独特なクラブチョイスする彼にセッティングについて直撃取材した。
金子は、3Wでテーラーメイドの『ステルス2』(15度)、7Wで『ステルス2』(21度)を使用。2023年のモデルを使用し続ける理由は何だろうか?
「他のモデルを打ってもあまり『ステルス2』より良くないので変える必要はないかなって思っています。やさしくつかまって、球が上がってくれます」
5Wを抜いて7Wを使うのも異色な組み合わせといえる。「3Wがあまり飛ばなくて、7Wがけっこう飛ぶんです。あんまり(距離の)間は空いてないです。20ヤードくらいです。ドライバーはキャリー280ヤード、3Wは260ヤード、7Wで240ヤードです」。5Wと7Wの飛距離が変わらないアマチュアは、5Wを抜くチョイスは参考になるだろう。ロフトが多く長さが短い7Wの方が、球が上がりやすくミート率も高まるというものだ。
目につくのが、ドライバーのロフトが11度と、男子プロにしては多めな点だ。タイトリストの『 GT2』(11度)に『ベンタスTRブルー6X』を挿して使用。「僕は、球の弾道が低いので、11度でやさしいクラブを使っています」。
ウェッジシャフトはほとんどがフレックスXを使用するが、なぜか60度だけフレックスSを使用。この理由も聞いてみた。「フレックスSの方が振り心地がよくて、60度はあまりフルショットはすることがないんです。60度は大きく振らないので、より軟らかく感じるフレックスSの方がいいのかなと使用しています」。フルショットをする機会が少なく振り幅の小さい60度だけ、フレックスを落としてしなりを感じやすく仕上げているのだ。
独特なクラブセッティングで初優勝を果たした金子。「どちらかというと人よりやさしいめのセッティングですね。もともと球が低いのでそれを助けてくれるようなギアを使います」と語るクラブチョイスは、アマチュアの参考にもなりそうだ。
【金子駆大のクラブセッティング】
1W:タイトリスト GT2(11度/ベンタスTRブルー6X)
3W:テーラーメイド ステルス2(15度/ベンタスTRブルー7X)
7W:テーラーメイド ステルス2(21度/ベンタスTRブルー9X)
4I:タイトリスト T200(N.S.PRO MODUS3 プロトX)
5I~9I:テーラーメイドP760(N.S.PRO MODUS3 プロトX)
46・52・56度:タイトリスト ボーケイSM10(N.S.PRO MODUS3 プロトX )
60度:タイトリスト ボーケイSM10(N.S.PRO MODUS3 プロトS)
PT:オデッセイAi-ONE CRUISER #7 ARM LOCK
BALL:タイトリスト プロV1
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