待望の2勝目!今季パーオン率向上の高橋彩華「ボール変更もあって1番手伸びた」【勝者のギア】
国内女子ツアーの最終日は、単独トップで出た黄金世代の高橋彩華が3バーディ・1ボギーの「70」をマーク。トータル16アンダーで逃げ切り、3年ぶりのツアー2勝目をつかんだ。かねてショットメーカーとして有名だが、今季はパーオン率が昨季の72.48%(15位)から75.19%(2位)へ一段とアップ。優勝会見で要因を問われこう自己分析する。
「去年よりアイアンが1番手飛ぶようになったことが大きいかなと。トレーニングとボール変更が相まって。もともと球が低めでしたが、ボールを(高弾道・ハイスピンが特徴のPro V1xに)替えたことによって高さが出るようになって、距離も出るようになったのかなと思います」(高橋)
クラブ契約フリーのまま、ボールを今季からタイトリスト契約に変更した高橋。キャリアで基準となってきたボール変更はリスクにも見えたが、パーオン率だけでなく、昨季3位のパーセーブ率も1位に向上。また、昨季70.6667%で3位だったリカバリー率も71.875%の2位と、ショートゲームも良くなっていた。また、シャフトに対しても繊細な一面を、サポートするフジクラのツアー担当者が明かす。
「1WのNX BLACKは継続して使用しており、先中調子で製品特徴の打ち出し角をつけ球を持ち上げてくれる点も気に入っていると思います。高橋プロはデータ以外でもクラブのフィーリングを敏感に感じられる選手で、気温や体調によってチップカット量の違うモノを使い分けています。アイアンのTRAVILは供給開始当初から愛用しており、特徴である落下角がつきやすくキャリーで狙っていける所も継続して気に入っているようです」(同社・近藤誠親氏)
なお、パターの勝数は今季13戦中6勝がオデッセイ(岩井千怜、吉田優利、穴井詩、安田祐香、神谷そら、稲垣那奈子)で、ピンが5勝(佐久間朱莉2、工藤遥加、菅沼菜々、高野)。スコッティ・キャメロン(申ジエ)とテーラーメイドが1勝(高橋彩華)。ゴルフボールはタイトリストが8勝目(佐久間2、工藤、穴井、申、稲垣、高野、高橋)で初優勝選手が量産を続けており、スリクソン(岩井、安田、菅沼)が3勝、ブリヂストン(吉田)とキャロウェイ(神谷)が1勝ずつとなった。
【高橋彩華の優勝ギア】
1W:テーラーメイド Qi35LS(9°スピーダーNXブラック50S 45㌅)
3,5W:テーラーメイド STEALTH2(15,18°スピーダーNXブルー50S)
4,5U:テーラーメイド Qi35 MAX(23,27°スピーダーTRハイブリッド75S)
6I~PW:ミズノ Mizuno Pro 245(TRAVIL85S)
50,54°:タイトリスト ボーケイSM10(TRAVIL95S)
58°:タイトリスト ボーケイSM10(N.S.PRO 850GH neo)
PT:テーラーメイド Spider Tour X X3
BALL:タイトリスト Pro V1x
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