ガルフ“アティット”、瀧本美織“桜子”との東京観光を最後に「現実」へ戻る決意<トウキョウホリデイ>

アティット(ガルフ)が桜子(瀧本美織)と別れの時を迎える 「トウキョウホリデイ」第6話より
タイ出身の俳優ガルフ・カナーウットと瀧本美織がW主演をするドラマ「トウキョウホリデイ」(毎週木曜深夜0:30-1:00ほか、テレ東系ほか/Lemino・TVerにて配信)。仕事から逃げ出し、つかの間の自由を楽しむアティット(ガルフ)は桜子(瀧本)に惹かれていくが、タイムリミットがついにきてしまう。そんな第4話から第6話までをレビューする。(以下、ネタバレを含みます)
タイの国民的俳優と日本の甘味処一人娘のラブストーリー
同ドラマは、仕事に追われて大切なものを見失いかけているタイの国民的俳優が、異国の地・日本でヒロインと出会い、恋に落ち、大切なものや本当の幸せを見つめ直していく様子を描く。現代版「ローマの休日」のようなオリジナル逃避行ラブストーリーだ。
インスタフォロワー500万人超えのタイ出身の俳優・ガルフが日本ドラマ初出演にして初主演。“微笑みの王子”の愛称で国内外から愛されている人気俳優・アティットを演じる。
一方、瀧本が演じるのは、骨折で入院している父親に代わり、長年地元で愛されている甘味処「とき和」を一人で切り盛りしているヒロイン・石田桜子。

「トウキョウホリデイ」第4話より
桜子を巡って三角関係に…
第4話で、入院中の父・俊夫(風間杜夫)の主治医で、桜子の初恋相手だった隼人(葉山奨之)が「とき和」にやって来た。20年ぶりの再会に照れる桜子を、複雑な表情で見つめていたアティット。
第5話では、切なさが増した。桜子は隼人から遊園地デートに誘われるが、ひょんなことからアティットと桜子の幼なじみ・みなみ(岡本夏美)も参加。アティットは久しぶりの遊園地を楽しみつつも、桜子と隼人の仲良さそうな様子を見ると、一瞬で表情が変わったのだ。
アティットの心情が瞬時に伝わるガルフの丁寧な表情の演技が光った。

アティット(ガルフ)と桜子(瀧本美織)は遊園地で“Wデート”!? 「トウキョウホリデイ」第5話より
アティットは別れの前に桜子に東京案内を頼む
しかし、アティットは主演映画のプロモーションで来日していたところを逃げ出している身。スケジュールは詰まっていて、探し回っていたマネージャーのリチャード(パオロ)がついに「とき和」にいることを突き止めた。
遊園地帰り、リチャードが「映画の舞台あいさつだけはどうか戻ってきてください」と書き残した手紙を見つけたアティットは、自分が迷惑をかけていることを痛感しながら、翌日、桜子に頼んで東京観光をする…というのが第6話での展開に。
桜子のバイクに2人乗りして東京の街を満喫するアティットだったが、偶然自分を探すリチャードの姿を見つけ、桜子にその場から急いで離れてもらう。アティットは「リチャードごめん、今日までだから。今日まではサクラと一緒にいさせて」と心の中で謝る。
東京観光の合間、本来の事情を知らず、アティットが「自分探しの旅」をしていると思っている桜子は、その行動を「尊敬する」と告げた。アティットは本当の自分が「逃げ出しただけ」で「真面目で一生懸命なサクラのこと、僕の方こそ尊敬している」と思うのだった。
どんどんタイムリミットが近づいてくる中、桜子の姿を写真の収めたアティットは「一生の思い出」と言う。そして「僕はサクラに出会えたおかげで世界が広がった」と感謝し、バイクを運転する桜子に優しく抱きついた。すると、「それは私のせりふだよ」と小さくつぶやいた桜子。2人の出会いは、確実にお互いを変えたのだ。
別れ際、去っていく桜子の姿をもう一度振り返るアティット。そのタイミングから遅れて桜子も歩き出したアティットのほうを振り返る。そのすれ違いが切なかった。
「タイに帰るの?」という桜子の質問に、アティットの返事は「“現実”に帰ります」だった。アティットは人気俳優という“現実”に戻り、アティットの正体にまだ気付いていない桜子はアティットがいない“現実”が戻ってくる。
SNSには「ここまでは想定内 ここからの2人がどうなっていくのか」「同じ言葉なのに1話と6話でこんなにも違う意味合いになるescape」「本当に感情を揺さぶられる回でした」「切な過ぎた」といった声が上がった。
【制作・編集:WEBザテレビジョン編集部】

(C)「トウキョウホリデイ」製作委員会

「トウキョウホリデイ」第6話より

「トウキョウホリデイ」第6話より

「トウキョウホリデイ」第5話より
記事提供元:Lemino ニュース
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