こだわり詰まった似顔絵入りマーカーは「ずっと使い続けて」 鶴岡果恋が“開き直りの”球筋変更でアイアン復調
<ブリヂストンレディス 初日◇22日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6642ヤード・パー72>
昨年初シードを獲得した鶴岡果恋が3バーディ・1ボギーの「70」で回り、現時点で首位と4打差の2アンダーとまずまずのスタートを切った。ブリヂストン契約になって2年目。昨年のこの大会では予選落ちに終わっているだけに、今年こそ予選を通過し、優勝争いに顔を出すつもりだ。
「今季はアンダーパーのラウンドが続くことがなかなかなくて、先週の最終日ときょうでアンダーパーが続いたのがうれしいです」。ホールアウトしてきた鶴岡の表情は明るかった。今季はトータルドライビング2位と抜群のティショットを披露しながら、それをスコアにつなげられないラウンドが続いている。
「アイアンショットに悩んでいて、全然ピンに絡まなくて、今も悩み中ですけど、きょうはよかったですね」。本来、アイアンはドローが持ち球だが、普通に打つと逆にフェードが出る。初日は開き直って、フェードを軸に切り替えたという。
18番パー4では残り130ヤードから「あのグリーンでは止まらないなと思ったので」と9番アイアンでスライスに近い大きなフェードを選択。1.5メートルにつける会心のバーディで折り返すと、後半の4番パー3でも1メートルにつけてバーディと好調時のようなアイアンショットが要所で光った。
ラウンド後はギャラリー向けのガチャコーナーに“出没”。ブリヂストン契約選手の似顔絵入りのマーカーが景品となっており、似顔絵は選手自身の要望が反映されている。「最初のサンプルはウェアがオレンジだったので、ブルーに変えてもらって、髪も下ろしてもらいました」。自ら関わったグッズだけに思い入れがあるのか「私のマーカーが当たった人にはボギーを打ったからもう使わないとかしないで、ずっと使い続けてほしいですね」と話した。
アイアンショットの悩みが一気に解消したわけではないが、きっかけをつかみつつあるのは確か。「昨年は契約プロになって初めてのブリヂストンレディスで気合が入っていたんですけど、予選落ちしてしまった。今年は予選は通らないとなと思っています。2日目以降もスコアを伸ばして優勝を目指したいです」。アイアンにも自信が持てるようになれば、初優勝も一気に現実味を帯びてくる。(文・田中宏治)
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