荒木優奈が大舞台でつかんだ確かな手応え 次戦は自身初のホステス大会へ「優奈的メジャーがあと2つ」
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇11日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
「今週はめちゃくちゃ楽しかったです」。開口一番にそう話すのは昨年プロテストに合格し、今大会初出場となった荒木優奈だ。ルーキー最上位となるトータル3アンダー・6位タイで大会を終え、充実の4日間を過ごした。
メジャーならではの難セッティングに苦しむ選手が多い中、荒木も例外ではなかった。予選ラウンドでは、硬いフェアウェイと高速グリーンに翻弄され、「メジャーの洗礼を受けてしまって“こてんぱ”にやられた」と語るように、2日目を終えてトータル2オーバーの内容だった。
しかし3日目は、雨の影響で地面が柔らかくなったことで状況が一変。「ピンをさすショットも増えていい感じに回れた」と、この週初のアンダーパーとなる「70」をマーク。さらに最終日には、ボギーなしの3バーディで「69」と有終の美を飾った。
苦しい予選から一転、決勝ラウンドで見事に挽回してみせた荒木。「久々にすごいハードセッティングだった。難しかったけど、すごい楽しかった」と、4日間を振り返る表情は達成感にあふれていた。
大会前には「プロ1年目でこのメジャーに出られるのはうれしいですし、ポイントも高いので頑張りたい」と意気込みを語っていた荒木。アンダーパーで回り、20位タイにつけた3日目の夜には「トップ10が見える位置だったから、それを意識した」と、さらなる高みを目指すようになった。
「少し空回りしてしまって、何回かパターを入れたい気持ちが強すぎてしまった。でも耐えられてボギーを打たなかった」と、高まる気持ちを抑えながら冷静さを保った最終日は、ボギーなしのラウンドに。今年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の7位タイに続き、今季2度目のトップ10入りをメジャーで果たした。
「このメジャーでトップ10はだいぶ大きい。ポイントも大きいじゃないですか。だからすごく意識した中でのプレーで、今日1番いいスコアが出たし、開幕戦以来トップ10に入れていなかったから、とりあえず少しホッとしています(笑)。このセッティングでこれだけやれたのもある」。4日間にわたり“大舞台”で戦い抜いた経験は、今後の大きな自信となった。
次戦以降は、自身がホステスプロを務める「Sky RKBレディスクラシック」、そして「ブリヂストンレディスオープン」への出場を予定している。「優奈的にメジャーはあと2つ残っているので、そこに向けてしっかり調整して、優勝目指して頑張りたい」。大舞台で得た自信を胸に、次はツアー初優勝をつかみにいく。(文・高木彩音)
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