イ・ボミも太鼓判「絶対に人気が出る」 韓国の“キューティフル”が日本ツアーに初参戦
<ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 事前情報◇7日◇茨城ゴルフ倶楽部 東コース(茨城県)◇6665ヤード・パー72>
韓国女子ツアー(KLPGA)から、“キューティ”と“ビューティフル”を合わせた“キューティフル”という愛称で人気のパク・ヒョンギョン(韓国)が初出場する。インスタグラムのフォロワーは約14.1万人にのぼり、多くのファンに愛されている選手だ。
昨年12月31日時点のロレックス・ランキング(女子世界ランキング)で44位に入り、同ランキング上位50位までに与えられる出場資格を得て来日。「日本の試合に出たいと思っていた。昨年初めて世界ランキング50位以内に入れたので、『じゃあ出よう』ということで、この機会を逃さずに来ました」と、出場の理由を明かした。
2000年生まれで、日本では古江彩佳、西村優菜、吉田優利らと同じ“プラチナ世代”にあたる。18年にプロ転向を果たし、韓国女子ツアーで通算7勝を挙げる実力者だ。同ツアーで、19年は優勝こそなかったが賞金ランキングは23位。20年には年間2勝を挙げて7位、21年は4位、22年は13位、23年は5位、そして昨年は2位と、安定して強さを発揮してきている。
さらには、日本ツアー通算21勝を誇り、日本でも絶大な人気を博したイ・ボミ(韓国)も、ヒョンギョンに期待を寄せるひとりだ。かつて「ジュニアの時やテレビとかイベントでご一緒したことがあります」と、ボミとは交流があり、『日本に来たらあなたは絶対に人気が出るわよ』と太鼓判を押されたこともあるという。
そんなボミからのお墨付きに加え、韓国ツアーでの確かな実績も持つヒョンギョン。日本に来るのは「10代の時に(韓国の)ナショナルチームとして出場した日韓戦で2回来日しており、成人後は8年ぶり」と話す。
同じ韓国出身の先輩プロゴルファー、ペ・ソンウに教わったという茨城ゴルフ倶楽部近辺の「ハンバーグステーキのお店を教えてもらったんですけど、本当に美味しかった」と笑顔を見せ、「日本はあちこちに美味しいものがたくさんあると聞いたので、この期間中にトライしてみたい」と久しぶりの日本を堪能する予定だ。
日本人選手とは、昨年の「全米女子オープン」で交流があった。練習ラウンドでは櫻井心那や竹田麗央と回り、予選ラウンドの2日間は鈴木愛と同組でプレー。それまでは「日本の選手の特徴って正確なプレーをする印象」だったが、同大会では「もちろん(今も)正確ですけど、ロングショットがすごいと思った。ショートゲームも、ロングショットもできる選手が増えてきている」と、“総合力”の高さを感じたという。
今大会の成績次第では、将来的に日本ツアー参戦という選択肢も増える。「日本の大会はいつも心のどこかにある。今回の大会でいい成績を上げた時に、自分の心の中でそのパーセンテージは上がってくるかもしれない」と語る。
とはいえ、“いますぐに”という気持ちはない。「いま、韓国で成し遂げなければいけない目標がまだ残っている。それを成し遂げた後に考えてみようかな」と話し、まずは母国のツアーでの目標達成を優先する構えだ。今大会に向けて「韓国のときと同じようにいいプレーを見せたい。いい成績を上げるように頑張りたい」と意気込みを語った。“キューティフル”は、日本の舞台でどんな輝きを放つのか、そのプレーに注目が集まる。(文・高木彩音)
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