「ラ・コシーナ/厨房」嵐のような14分ワンカット・シーンの一部を公開
劇作家アーノルド・ウェスカーの戯曲『調理場』をもとに、ニューヨークの大型レストランの舞台裏で展開する目まぐるしい人間模様を描いたヒューマン・エンタテインメント「ラ・コシーナ/厨房」が、6月13日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で公開される。ハイライトとなる14分ワンカット・シーンの一部を切り取った映像が到着した。
まずはドリンク・ディスペンサーの故障を知らない接客係が、注ぎ口からチェリーコークを噴出させてしまい口論が勃発。続いて接客係のジュリア(ルーニー・マーラ)が、ピザが生焼けだったことを料理長に伝え、料理人のペドロ(ラウル・ブリオネス)は恋人であるジュリアに喜びの報告をする。カメラが客席に移ると、バースデーを祝う一団、「料理が来ない」「これは頼んでない」とクレームを入れる客などが次々と捉えられ、再び厨房に戻るとチェリーコークの洪水が起きていた──。
このシーンをアロンソ・ルイスパラシオス監督は「ランチのラッシュ時の出来事は、ひとつながりのアクションとして描いています。観客が、実際にキッチンで働く料理人やウェイトレスと同じように、この空間に没入してほしいと考えたのです」と説明。ルーニー・マーラは「まるで振り付けされたダンスのようでした。舞台にすごく近い感覚で、ものすごいエネルギーが必要だったんです」と振り返る。大混乱の行方に注目だ。
Story
多くの移民スタッフが働く、ニューヨークの大型レストラン〈ザ・グリル〉。いつも通り忙しい朝、売上金の盗難が発覚し、全従業員に疑いがかかる。さらにトラブルが相次ぎ、スタッフのストレスはピークに。カオス状態の一日は無事に終わるのか……。
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配給:SUNDAE
記事提供元:キネマ旬報WEB
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