石川遼がタテ距離修正し今週初60台 昨年の“再現”でVなるか「ギリギリチャンスはある」
<BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目◇7日◇宍戸ヒルズカントリークラブ 西コース(茨城県)◇予選=7397ヤード・パー70、決勝=7430ヤード・パー71>
予選2日間はともに1オーバーだった石川遼が、3日目にして今週初のアンダーパー
で回った。5バーディ・3ボギーの「69」をマークし、トータルイーブンパー・16位タイで最終日に進む。
「すごく良かったと思います。きのう、おとといよりは可能性を感じるラウンド。こういった内容を目指してやれればいいと思います」
初日、2日目も調子は悪くなかっただけに、もどかしい結果だった。「ゴルフの内容が良くない。悪くない状態でも、それを生かす高い再現性でプレーできていない」といい流れをつかめなかった。ただ、この日は「パッティングで2、3個ミスはありましたが、入らなかっただけで、自分の思ったところには打てていた。自分のできることはしっかりできたかな」と、課題だったグリーン上でも収穫があった。
アウトからスタートし、2番パー5でバーディ先行。このホールは予選ラウンドではパー4(486ヤード)だったが、決勝ラウンドはパー5(519ヤード)に設定が変更された。「4で上がれるなら、前から4で上がりたかった…(笑)」と苦笑い。というのも、予選2日間はどちらも『5』のボギーだったからだ。
この日、『4』でホールアウトできた要因として、 「パー5だと少し無理だったら刻むとか、3打目勝負にするという選択がやりやすい。パー4だとグリーンのそばまで行きたいとか、(グリーンに)あわよくば乗せたい、とかで『6』になったりすることもある」と、プレッシャーの有無にあると分析した。
また、予選との違いとして「判断」を挙げる。「タテ距離のジャッジミスがきのう、おとといはあった。ショット自体の調子は変わらないですが、きょうはその判断ができたかな。そのぶん内容が良かった」と話す。パーオン率は初日が『61.111%』、2日目が『55.556%』だったのに対し、3日目は『77.778%』と劇的に改善している。
首位とは6打差。厳しい状況ではあるが、「まだチャンスはある。ギリギリだと思いますけど…」と優勝の望みは捨てていない。昨年は首位と5打差で迎えた最終日に「63」をマーク。プレーオフに持ち込んだだけに、“大逆転”のイメージは頭にある。
「あしたも天気が良さそうですし、下(地面)も乾いて、グリーンもラフから止まりにくくなる。より難しいコンディションになって、上位も絞られていくと思う。焦らず、しっかりと自分のいいプレーができれば、ギリギリチャンスはあるかな。すごく楽しみです」と意気込んだ。2年連続の猛チャージでリベンジVといきたい。(文・高木彩音)
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