「そんなことある? すごすぎる…」 菅沼菜々の復活Vに前澤杯でプレーした石川遼、片山晋呉も“驚愕”
<パナソニックオープンレディース 最終日◇4日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6751ヤード・パー72>
スランプを乗り越え、1年7カ月ぶりに優勝をつかみとった菅沼菜々。この“復活劇”の背景には、前週に出場した男子ツアー「前澤杯」で得た手応え、そして学びが大きな要因としてある。
今季初の60台となる「66」を出し、首位に浮上した第2ラウンド後、菅沼は「毎日、風が強かったのもいい経験でしたし、(男子選手の)ショット、パットは勉強になりました」など、その効果を話していた。中でも、パッティングの時の男子選手のスピード感、すなわちアドレスに入ったら迷わず打つ男子選手の姿に、好調時の自分の姿を重ね合わせたという。
もともと、自らの性格を「上位のせっかち」と分析し、グリーン上でも迷いなくパッティングを打つタイプだった。しかし、不調時はどうしてもいろいろなことを考えてしまい、結果、そのスピード感が失われていることに気づいたのが、この前澤杯だった。そこから優勝時の自分の動画を見返すなどして“せっかちゴルフ”を取り戻し、通算3勝目をつかんだ。
そして、前澤杯で第1、第2ラウンドをともにプレーしたのが、石川遼と片山晋呉という男子ツアーを代表する選手たち。パナソニックの同週に行われた「中日クラウンズ」に出場していた2人も、今回の優勝に驚きを隠さなかった。
石川は「そんなことある? すごすぎる」とニュースを伝え聞き、目を丸くした。もともと、一緒に回った時もその飛距離など能力の高さを評価していたが、改めて「一緒に回った時にうまいと感じたし、飛ぶと思っていた」と、プレーを称え、「おめでとうございます」と祝福の言葉を添えた。
片山も、「すごいね。何かきっかけになったのかな。良かった」と“親心”のような気持ちをにじませる。そして「昨年(の状態)は分からないけど、良かったよね。これで来年から女子で調子が悪くなった子が、(前澤杯に)出たいっていうんじゃない?」と冗談っぽく話し、笑わせた。
菅沼が「最初で最後かもしれない。人生の宝物だし、今後の役に立つと思う」と話した前澤杯は、まさに“特効薬”として主戦場での最高の結果につながった。
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。