女子プロでは5・6番アイアンを抜いてスピンがかかる『3本UT』が流行中?
ツアーでは、5・6番アイアンを抜いてUTを3本以上入れる女子プロが急増中。なぜ、彼女たちはUTを活用するのだろうか?
2回目のメジャー優勝を狙う渋野日向子は『Qi35 MAX』ヘッドに『ベンタスブルーHB 7S』を挿したUTを3本入れている。5番アイアンを抜き、より高いボールで飛距離も出る27度のUTを投入している。大里桃子は、6番アイアンまで抜いて22・26・30度の『G410』ヘッドを採用。スチールの『N.S.PRO 850GH neo S』シャフトを使い、アイアン的に打ち込めるように仕上げている。
昨年メジャー優勝を果たした古江彩佳は、22・25度の『B2 HT』を入れた上で、5番アイアンを抜いて30度の『G430』を投入。球が上がりやすくスピンが入るヘッドを重宝している。また、新垣比菜は、6番アイアンを抜いて25・28・31度の『Qi10レスキュー』を採用。小ぶりなヘッドにネジレの少ないシャフトを付けて操作性を重視している。
なぜ、女子プロたちがUTを活用するのかをクラブフィッターの吉川仁氏に聞いてみた。
「ウッドの飛びと寛容性、アイアンの操作性を兼ね備えたUTは、セッティングを組む上で欠かせない存在。特に160〜180ヤード先を狙って高くスピンの利いた球を打ちやすいので、最近では球が上がらない5・6番アイアンを抜いてUTを3本入れる選手も少なくありません。3本のUTを選ぶ場合、同じヘッドのロフト違いで揃えるのが基本ですが、番手ごとに飛び重視のモデルと高さ重視のモデルで分けるのも◎。球が上がらないシニアゴルファーの方は3本UTを試してみてください」
打てない5番アイアンを入れるよりも、確実に打てるUTを入れることがスコアアップへの近道となりそうだ。
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女子プロの使用UTを激写。関連記事【女子プロさん、なぜ6番アイアンを抜いてショートUTを入れるのですか?】を読めば、強さの秘密がわかります。
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