シニアもSNS全盛時代! 60代は9割超え、LINEとインスタの利用が急増【モバイル社会研究所調べ】
SNS=若者のもの、という認識はもはや昔の話。モバイル社会研究所が2025年1月に実施した全国調査によれば、60代の9割、70代は7割、80代前半でも約半数が何らかのSNSを利用しているという結果が明らかになった。シニア世代のSNS利用の現状や特徴について、さっそく見ていこう。
シニア世代のSNS利用率は年々上昇、LINEやInstagramが特に高い利用率

今回の調査は、全国の60歳から84歳までの男女1,300名を対象に訪問留置法(調査員が訪問し調査を承諾頂いた方に紙で質問票を配り後日回収)で実施された。SNSの定義はLINE、TikTok、Instagram、X(旧Twitter)、Facebookのいずれかを利用しているとしている。
その結果、60代のSNS利用率は90%、70代は73%、80代前半は48%だった。スマホの所有率が高まったことが、SNS利用の拡大につながっているようだ。

サービス別に見ると、LINEとInstagramの利用が目立って増加している。LINEは男女ともに高い利用率を誇るが、特に男性の利用率が大きく伸びている。一方、Instagramは女性の利用率が顕著に上昇しており、写真や動画を通じたコミュニケーションがシニア女性の間で浸透している様子がうかがえる。また、FacebookやXは男性の利用率が高く、今年から調査対象となったTikTokは、60代でも1割程度の利用率に留まっている。
地域差や利用頻度にも変化、今後も拡大が続く見通し

地域別に見ると、近畿・関東地方のSNS利用率が全国平均を上回っている。特に近畿地方はスマホ所有率が最も高く、それがSNS利用の高さにも直結していると分析されている。

また、シニアのSNS利用サービス別経年変化を見ても、どのSNSも上昇傾向にあり、特にLINEは2018年では28%だったのに対し、2025年で81%と大きく伸長している。
さらに関東地方の60代・70代を対象にした経年比較では、LINEの利用率と利用頻度(毎日利用している割合)がともに上昇しており、LINEが日常生活に定着していると言えそうだ。
シニア世代にとってSNSは、家族や友人との連絡手段として、趣味・情報収集の場として、その役割を拡大している。今後もスマホのさらなる普及や、SNSサービスの高齢者向け機能の充実により、シニア世代のSNS利用は一層拡大していくことが予想されるだろう。
出典:【モバイル社会研究所】
※サムネイル画像(Image:petigorn chaiduanggaew / Shutterstock.com)
記事提供元:スマホライフPLUS
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