「ミスをすればこの世の終わり」 タフな全米に備えて… スピースらが雨中の練習ラウンド
<全米オープン 事前情報◇8日◇オークモントCC(ペンシルベニア州)◇7372ヤード・パー70>
メジャー今季第3戦の開幕を12日に控え、選手が続々と到着している。2015年覇者のジョーダン・スピース(米国)もその一人。開幕前週の土曜日から練習ラウンドを開始した。
スピースは土曜日に前半9ホールをプレー。日曜日は後半9ホールを…と思っていたところ、『10番からはスタートできない』という決まりがあったため、1番からスタートしてそのまま9番に向かい、10番から18番と合計11ホールを回った。
悪天候に見舞われたが、本番も悪天候が予想されている。月曜日と火曜日は雨予報。水曜日と予選ラウンドは晴れ間ものぞきそうだが、決勝の週末はまたも雨となる見込みだ。開催前週も雨が降り続いてコースは濡れており、金曜日には激しい雨に見舞われたため、ところどころに水がたまっている。
オークモントCCでは16年大会以来の開催。7372ヤード・パー70のセッティングだが、「最も難しいコース」とも呼ばれている。「コースはもともと難しく作られているんだ。いいショットを打てば報われるし、そうでなければ大変なことになる。とてもピュアなゴルフだ」とスピースは話す。
特にグリーン周りのチッピングを繰り返し、バンカーの状態も確認した。ラフは想定通りの高さだが、雨で水分が含まれてより難しくなった。練習ラウンドは2アンダーで回ったというが、「ミスショットを打てばそれが広がる。ミスだけでは済まないんだ。“この世の終わり”になってしまう」と超難コースぶりを警戒した。
16年に優勝したダスティン・ジョンソン(米国)はトータル4アンダー。2位のシェーン・ローリー(アイルランド)ら3人はトータル1アンダー。4日間をアンダーパーで終えたのは4人だけ。スピースは最終日に「75」と崩れ、トータル9オーバー・37位だった。(文・武川玲子=米国在住)
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