魚豊の漫画『ひゃくえむ。』を劇場アニメ化。松坂桃李と染谷将太がW主演
『チ。―地球の運動について―』で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した魚豊が、それ以前に連載デビュー作として〈100m走〉に魅せられた者たちの狂気と情熱を描いた漫画『ひゃくえむ。』が劇場アニメ化。9月19日(金)より全国公開される。松坂桃李と染谷将太がW主演を務めることが決定し(両者は「アントキノイノチ」以来14年ぶりの共演)、ティザービジュアルと特報映像が到着した。
生まれつき足が速く《友達》も《居場所》も手に入れてきたトガシ(声:松坂桃李)と、辛い現実を忘れるためがむしゃらに走っていた転校生の小宮(声:染谷将太)。トガシは小宮に速く走る方法を教え、放課後に共に練習を重ねる。打ち込むものを見つけた小宮は、貪欲に記録を追い始める。そうして二人は、親友かつライバルとなっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前に、トップランナーの一人となった小宮が現れる──。
監督を「音楽」で注目された岩井澤健治が務め、脚本を『東京リベンジャーズ』シリーズや「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のむとうやすゆき、キャラクターデザイン・総作画監督を『葬送のフリーレン』で絵コンテ・演出を手掛けた小嶋慶祐、音楽を『呪術廻戦』『東京リベンジャーズ』『Dr.STONE』シリーズの堤博明が担当する。
〈コメント〉
松坂桃李
原作を読んだ時に、登場人物の呼吸や、風を切っていく音、足が地面について駆けていく音、汗、体温を感じました。初めての経験でした。なにより、選手一人一人の葛藤や、繊細な心の機微に揺さぶられ、ページを捲る手が止まりませんでした。そんな「ひゃくえむ。」のアニメーション映画に参加できることを、光栄に思うと同時に、とてつもなくプレッシャーも感じました。染谷くんとの共演は14年ぶりとなりますが、とても嬉しかったです。
染谷くんが演じた小宮は、まさに小宮でした。原作から感じた音や汗、体温がそのまま伝わる作品になっていることを願います。是非楽しみにしていてください。
染谷将太
魚豊先生の原作を読んだとき、聞こえないはずの100m走を走る音が聞こえてくるような、自分が風を切っているような躍動感を感じました。それをアニメーションに落とし込んだら、絶対面白い作品になるだろうなと心惹かれました。小宮には気持ちが先走って限界がどこだか分からなくなってしまうような人間味があり、僕自身にも響くところがあります。観る方の息も思わず上がってもらえるように大切に演じました。
「ひゃくえむ。」
声:松坂桃李、染谷将太
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
美術監督:山口渓観薫
音楽:堤博明
プロデューサー:寺田悠輔、片山悠樹、武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会
配給:ポニーキャニオン、アスミック・エース
©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会
公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
記事提供元:キネマ旬報WEB
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