55歳でも飛距離が落ちない秘密は? 21年シニア賞金王が実践するのは、頭を動かすスイングだった!
2021年にシニアツアーの賞金王になった篠崎紀夫は、55歳になってもドライバーの飛距離がレギュラーツアー時代からほとんど変わっていない。そのヒミツはストレッチと独学のスイング論にあった。そこで今回は篠崎本人と篠崎のトレーナーを務める有馬正人氏、管勁吾氏に話を聞いた。
◇
篠崎:50歳を越えると可動域が狭くなりがちです。そうなったら頭を右に動かして回る意識を持つことをおすすめします。
頭を動かさない意識を持つ方は多いですが、年齢を重ねて可動域が狭くなると上半身が回らなくなるのでトップが浅くなりやすいんです。頭を右に動かしてもいいので右足に体重を乗せてから上半身を回してみてください。頭を右足の上まで動かすと体を回しやすくなります。
トップを高くしようとすると体が伸び上がりやすいので、トップはコンパクトでOK。ヒジも軽く曲げた方がダウンスイングで加速しやすいですよ。
有馬:篠崎さんが話したことにプラスアルファで、上半身をより回しやすくするストレッチをご紹介します。上半身を回すとなると、腰回りのストレッチが必要と思われがちですが、実はワキの下を伸ばすのが効果的です。
管:腰を曲げずに上半身を左右に動かすとワキの下の筋肉がほぐれます。体に負担が少ないストレッチとしては、座った姿勢のまま左ヒジを右足に当てて、右手を頭につけたまま上半身を伸ばすのがおすすめですよ。
■篠崎紀夫
しのざき・のりお/ 1969年生まれ、千葉県出身。高校卒業後にプロを目指して1992年のプロテストに合格。2007年の「ANAオープン」で優勝。シニア入り後は2021年に賞金王になった。北谷津ゴルフガーデン所属。
■有馬正人
男女のプロゴルファーを多数指導。東京2020パラリンピックでは車いすバスケットボールのフィジカルコーチを務めた。
■管 勁吾
拓大紅陵ゴルフ部、城西国際大学サッカー部にトレーナーとして帯同。昨年8月整形外科からJ’s SPORTS BODYへ。
◇
●最年少でマスターズを制したタイガー・ウッズのスイングをプロコーチが解説!関連記事「1997年のマスターズで最年少V! タイガー・ウッズはコック&リリースで異次元の飛びを実現していた【プロコーチが解説】」をチェック
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。