内田英治原案・監督 、『真実』に翻弄され日常が崩壊していく助監督の姿を描く「逆火」予告&メイン写真解禁
「ヤクザと家族 The Family」の北村有起哉が主演、「マッチング」の内田英治監督が現代社会の抱える問題や矛盾を、映画制作現場という舞台を通して炙り出していく「逆火」が7月11日(金)より全国順次公開。予告編、及びポスターが解禁となった。
脚本は「サイレントラブ」(24)で内田と共同脚本を手掛けたまなべゆきこ。2025 年度後期の連続テレビ小説「ばけばけ」(NHK)のヒロインの幼なじみ役として出演が決定している円井わんが自伝小説で成功した疑惑のヒロインARISAを務める。さらに、理想論を振りかざす映画監督にかもめんたるの岩崎う大、揉め事を回避したいプロデューサーに片岡礼子、野島の妻に大山真絵子、野島の娘に中心愛など、個性派俳優が脇を固めている。
ポスターは、海辺に二人佇む野島とARISA の姿が映し出され、『この女は、悲劇のヒロインか、犯罪者か?』という強烈なコピーとともに、真実を暴こうとする野島の鋭い眼差しを捉えたインパクトあるデザインとなっている。
〈コメント〉
円井わん(ARISA 役)
逆火でARISA を演じさせて頂きました。内田英治監督の作品が俳優デビューの私としては、今回このような大役を頂けたことをとても嬉しく思います。現代においての様々な闇をテーマに展開される社会派ヒューマンサスペンスです。何を大事にすべきか、何を天秤にかけるべきか、何を正義とするのか。北村有起哉さん演じる主人公の野島に降りかかる問題に観客の皆様も翻弄される作品となっている事と思います。私自身、脚本を拝見した段階で多くの事を調べ多くの事を疑いました。今を生きる皆様に本当に観ていただきたい作品になっております。「逆火」が沢山の方の目に留まりますように。是非劇場でお待ちしております。
内田英治(監督)
「逆火」は個性的な俳優たちがのびのびと演技し、映画界の裏側をリアルに表現をすることができた。理想がおかしな方向に向いてしまう映画監督を、お笑いの世界で活躍する岩崎う大さんが静かながらに不気味な雰囲気を作ってくれている。そして主人公の妻を演じた大山真絵子さんは、現代社会を鋭く反映させた母親像を熱演した。さらには近年めきめきと評価を高めている円井わんさん。私の映画「獣道」で最初に彼女を見たとき、個性の塊だと思った記憶がある。その個性で、「逆火」にも不思議な世界観を作ってくれており、サスペンス感を強めることが出来た。自由であることがウリのインディーズスタイル。俳優たちの個性がぶつかり合いをぜひ見ていただきたい。
Story
映画監督を夢見る助監督の野島の次の仕事は、貧困のヤングケアラーでありながらも成功したARISA の自伝小説の映画化であった。ところが、周辺で話を聞くうちに彼女に “ある疑惑”が浮かび上がる。この女は、悲劇のヒロインか、それとも犯罪者なのか──?名声を気にする監督、大ごとにしたくないプロデューサーといった撮影を中断したくない面々が、真実を追求する野島に圧力をかけてくる。やがて疑惑の火は、家族をも巻き込み野島の日常が崩れ始める……。
「逆火」
出演:北村有起哉、円井わん、岩崎う大(かもめんたる)、大山真絵子、中心愛、片岡礼子、岡谷瞳、辻凪子、小松遼太、金野美穂、島田桃依
原案・監督:内田英治
脚本:まなべゆきこ 音楽:小林洋平
プロデューサー:藤井宏二 関口海音 キャスティング:伊藤尚哉 撮影:野口健司 照明:後閑健太 録音:高田伸也
助監督:佐藤 吏 スタイリスト:川本誠子 ヘア&メイク:板垣実和 藤田さくら 制作担当:梶本達希 編集:小美野昌史
VFX:若松みゆき 音響効果:堀内みゆき 宣伝プロデューサー:大﨑かれん
製作:映画『逆火』製作委員会(Libertas/Yʼs Entertainment Factory/DASH/move)
制作プロダクション:Libertas 配給:KADOKAWA
©2025「逆火」製作委員会
2025年/日本/108分/カラー/シネスコ/5.1ch/PG12
記事提供元:キネマ旬報WEB
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