青木香奈子が“記念日ラウンド” バースデーコールに笑顔満開「このためにマンデーを通った」
<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 初日◇11日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585ヤード・パー72>
7日に行われた主催者推薦選考会(マンデー)で出場権を獲得したルーキーの青木香奈子はこの日が25歳の誕生日。スタートでは「今日が誕生日の」と紹介され「このアナウンスのために気合でマンデーを通ったようなものですから」と満面の笑みを浮かべた。
プレーの方は15ホールを消化したところでサスペンデッドとなり、1バーディ、1ボギーのイーブン。2日目は暫定50位タイという位置からバースデーウィークの予選通過を目指す。
スタートのコールがよほどうれしかったのか、青木は「明日も『昨日が…』って言ってもらえないかなあ(笑)」。プロゴルファーといえども、誕生日に試合があり、しかも自分がその舞台に立たなくてはこのコールは受けられない。青木の場合、来年の誕生日は土曜日、再来年は日曜日なので十分に可能性があるが、その次となると3年後。2030年の4月11日が木曜日なので4日間大会であれば、初日が30歳のバースデーとなる。チャンスが限られていることを理解しているだけに喜びも一塩だったようだ。
アナウンスとともにギャラリーから「おめでとう」と祝福され、笑顔でのスタートとなったが、コース上ではパッティングに苦戦。「ショットは良かったんですけど、パットが打ち切れませんでしたね。あとちょっとでイライラしてました(笑)。マンデーからグリーンが速かったので、それに慣れてしまったというか、昨夜の雨の影響もあったかもしれません」。先週のステップ アップ ツアー最終日からL.A.B.GOLFの『DF3』に似た、トルクレスのオデッセイ『Ai-ONE スクエア2スクエア』のニューモデルをテストも兼ねて使用中。この日は打ち切れなかったが「道具に助けられてます」と新パターには手応えを感じている。
レギュラーツアーはこれが3試合目。「めちゃくちゃ楽しいですし、いろんなプロと一緒に回れるのは勉強になりますね」。デビュー戦だった「Vポイント×SMBCレディス」2日目には申ジエ(韓国)と同組でプレー。「私が上手いと言うのが失礼なぐらい、ショートゲームの技がすごくて一番印象に残っています」。6回目のプロテスト挑戦でようやくたどり着いたツアープロとしての生活は刺激に満ちている。
話は誕生日に戻って、コースを離れてからの予定を聞いてみると「友達(他の選手のマネージャー)がご飯に行けるかもと言っているんですけど、まだ分からないです。高校の後輩なんで、ちょっと圧かけて誘ってるんですけどね(笑)。もし駄目だったら一人でケーキ買おうかなって感じです」。食事がどうなったかは分からないが、改めて誕生日おめでとうございます。(文・田中宏治)
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