竹田麗央が日本凱旋 5カ月ぶりの国内ツアーに「久しぶりだなあ」
<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 事前情報◇10日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6585ヤード・パー72>
今季から米女子ツアーを主戦場とする昨季の年間女王・竹田麗央が国内初戦を迎える。3月の「ブルーベイLPGA」で米女子ツアー2勝目を挙げ、今大会は凱旋試合。さらに先週2日に誕生日を迎え、22歳初戦でもある。「久しぶりの日本のツアーですし、いつもお世話になっている富士フイルムさんの大会なので、そこも含めて頑張りたいと思います」と気合も入っているようだ。
竹田は予選落ちに終わった2週前の米女子ツアー「フォード選手権」後に帰国。「お寿司屋さんで誕生日をお祝いしてもらってうれしかったです」と都内で数日を過ごした後、地元の熊本に戻ったという。ゴルフの状態は「ぼちぼち、普通です」。オープンウィークはボールを打つ練習よりも、ランニングなどでコンディションを重視して調整してきた。
米女子ツアーの出場権を手にした昨季の「TOTOジャパンクラシック」は日本開催。「ブルーベイLPGA」は中国開催。次は米本土での3勝目が期待される。「芝質が違うので慣れるまでいろいろ勉強中です。優勝争いをするにはレベルアップしないといけないですね」。日本ではツアーナンバー1の飛距離が大きな武器だったが、米女子ツアーにはさらに飛ばす選手が何人もいる。「(飛距離では)かなわない選手がたくさんいるので、自分の飛距離で戦うことが大事かなと思います」。飛ばし合いではなく、総合力で勝負していくつもりだ。
一方で、米国の環境には徐々に慣れてきた様子。「なんでも食べられるので食事は大丈夫です」。転戦先では一軒家を借りて、夕飯は母・哲子さんの手料理。「アメリカのスーパーはなんでも大きいので面白いです」と一緒に出掛ける買い出しもいい息抜きになっているようだ。英会話にはまだ苦戦中で、他の選手との会話は「最初よりは聞き取れるようになったんですけど、7分の1ぐらいしか分からないです」。キャディとのやり取りも「理解できない時はOKって感じでやってます」と苦笑いを浮かべた。
米国内はもちろん、今回のような日米間の移動もあり、体力的にもハードな1年はまだ始まったばかり。「移動が長い時は疲れもたまるので、その分、練習をセーブしながらやっています」。昨季までの日本での経験を生かしながら、シーズンを戦い抜くための調整法も勉強中といったところだろう。
昨年の最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」以来となる約5カ月ぶりの日本ツアー出場に「久しぶりだなあって思います」としみじみ。来週からは再び米女子ツアーでのプレーとなるだけに、日本のファンの前で8勝を挙げた昨季からさらに成長した姿を見せたいところだ。(文・田中宏治)
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