木村彩子が“鬼門”葛城で覚醒 圧巻の6連続バーディで3位浮上「勝ちたい、早く…」
<ヤマハレディースオープン葛城 2日目◇4日◇葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県)◇6475ヤード・パー72>
木村彩子が6連続バーディを含む、8バーディ・3ボギーの「67」で回り、27位から一気に優勝争いに名乗りを上げた。
10番からスタートすると、12番でボギーが先に来る展開。しかし「落ち着いてチャンスが来るまで待って、いいゴルフができていたので、流れよくポンポンときました」と話すように、14番で一気に流れを変えた。
115ヤードのセカンドをピッチングウェッジでピン奥2メートルにつけると、下りのスライスラインを沈めてバーディ。すると15番パー5でも、ピン奥から5メートルを沈めた。勢いは加速し、16番はチップイン。180ヤード弱のセカンドを5番ユーティリティで3メートルにつけた後半の1番まで、あれよあれよという間に6連続でスコアを伸ばしていく。「67」は、この日のベストスコアタイだった。
「ついた場所も良くて助けられたし、セカンドの距離感も良くて、あまり迷うことなく打てたのが良かったと思います」。特にショットのキレに高評価を与える。
これまで大会には7回出場しているが、「葛城は苦手意識があって」と語るように、予選落ちが2回、棄権も2回。過去最高成績は2020-21シーズンの44位だった。そんな中で、葛城で自身初となる60台を記録。「いつボギーが来るかわからないコースなので、獲れるときに貯金を作っておきたいという気持ちがあって。バーディがポンポンときてくれたおかげで、いいスコアで回れました」と、安堵の表情を浮かべる。
首位と2打差の3位で決勝ラウンドに進出。「パッティングが勝負になると思うので、難しいパットでもバーディパットを決められるように頑張りたい。優勝を目指して…勝ちたい、早く」とその言葉にも気持ちがこもる。
2022年「アース・モンダミンカップ」での初優勝以来、遠ざかっている2勝目。勝利に飢える29歳は、苦手としてきた葛城で自身を潤すことができるのか。「3日目も60台はマスト」。ムービングサタデーに向けて気持ちを引き締めた。(文・齊藤啓介)
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