巨人は2年連続のラブコールが成就! 期待できる打者の共通点とは?【プロ野球・新外国人選手ガチ査定 初来日組・野手編】
キャベッジ[巨人]27歳/アメリカ/前所属:アストロズ/外野手/右投左打/【年俸】2億円/「打撃◎も、守備に難がありメジャーに定着できず」。23年に3Aでトリプルスリーを達成。立派なヒゲを生やしていたが巨人入団でサッパリ【評価B】
実績十分の目玉選手、知る人ぞ知るシブい実力派、そしてすでに期待外れが濃厚な選手......。NPB2025年シーズン、各球団が獲得した「新外国人選手」を、プロ野球コーチ経験者と現役スコアラーがガチンコ査定します!
前回は「初来日組・投手」編をお送りしたが、今回は「初来日組・野手」編!
*評価は上から順にABCDの4段階。支配下登録選手は「戦力度」、育成契約選手は「将来性」を評価。*年齢は今季開幕時点 *年俸は推定、複数年契約は単年換算 *特別な表記のないコメントは同じリーグの球団に所属する先乗りスコアラーの寸評
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■期待できる打者の共通点とは今季の特徴は、育成契約を除く支配下登録の新外国人選手28人のうち、投手が19人と圧倒的に多いこと。
パ・リーグ某球団の先乗りスコアラー(次の対戦カードの相手チームを分析する役職)はこう語る。
「やはり投手の出来不出来が大きく成績を左右するので、各球団とも助っ人に依存しがちで"保険"の意味合いでの獲得も多い。
一方、野手は近年、助っ人といえるレベルの活躍をする外国人選手が少なくなっています。それだけNPBの投手のレベルが上がっているということかもしれません」
ただ、それでも楽しみな打者は多い。
巨人のトレイ・キャベッジは2023年に3Aで打率.306、30本、32盗塁とトリプルスリーを記録した左のスラッガー。
「実は同年オフに巨人がオファーし、断られています。しかし昨季もメジャーに定着できず、2年連続のラブコールに応える形で来日。
大谷の自己記録を上回る打球速度記録(194.7キロ、22年に2Aで計測)を持っているといいます」(セ・リーグ某球団スコアラー)
オープン戦では不振が目立ったキャベッジだが、近鉄、ヤクルトなど多くの球団で打撃コーチやヘッドコーチを歴任した野球解説者の伊勢孝夫氏も高く評価する。
「パワーもあり、何よりスイングに悪いクセがない。打つ瞬間も腰が開いておらず、内角攻めもさほど苦にしないでしょう。
ただ、ホームラン20本はいくでしょうが、30本打てるかと言われると......。レフトに打てる器用さが感じられず、いわゆる引っ張り専門なんです。広角に打つ意識に切り替えられればいいんですが」
モンテロ[広島]26歳/ドミニカ/前所属:ロッキーズ/内野手/右投右打/【年俸】1億2800万円/26歳と若いがメジャー通算21本塁打の実績あり。「速いボールに強いし、マジメで日本に適応できそうなタイプ」。胸板がめっちゃ分厚い【評価B】
右打者では広島のエレフリス・モンテロ、オリックスのジョーダン・ディアス(開幕は2軍スタート)の名を伊勢氏は挙げる。
「モンテロもディアスも打つ瞬間に"中心線"が崩れず、頭がほとんど動かない。体が投手のほうに突っ込まない。スイングはそれぞれ個性的だけれど、打ちにいく瞬間は見事なくらい一致しているんです。
米球界でツーシーム系やスプリットを投げる投手が増えたことに対処するために、打者も突っ込まないように進化しています。彼らはスライダーなどの変化球にも対応できるでしょうから、率も残すし、ツボにはまれば持ち前のパワーでホームラン20本から30本は期待できます。
特にディアスは手首の使い方も柔らかくて、低めの変化球でもうまく叩いてヒットを稼げるでしょうね」
ディアス[オリックス]24歳/コロンビア/前所属:アスレチックス傘下/内野手/右投右打/【年俸】8000万円/「身長178㎝と大きくはないがパンチ力あり」。23年はヤンキース戦で3打席連続本塁打も記録。オフの楽しみは故郷コロンビアでの乗馬【評価A】
逆に、阪神のラモン・ヘルナンデス、広島のサンドロ・ファビアンに対しては、現時点での評価は辛い。
「ヘルナンデスは打てる球と打てない球がハッキリしていて、ファビアンはオープン戦で甘い球をミスショットする場面が目立った。
日本の投手に慣れるのに時間がかかりすぎるようなら、球団としてはシーズン途中で新たな外国人選手の獲得に動くことも考えられますね」
一方、パ某球団スコアラーは西武勢に注目している。
ネビン[西武]27歳/アメリカ/前所属:アスレチックス/外野手/右投右打/【年俸】2億5000万円/「地味だが渋く働くタイプ」。オープン戦打点王で中軸の期待大。日本食通で、来日前に箸の使い方をマスターしていた。好物はハマチの握り【評価B】
「タイラー・ネビンは、派手な一発より堅実に打点を稼ぐタイプ。怖さはないけれど、日本野球に適応しそうないやらしいアベレージヒッターと言えるでしょうか。
また、昨季オリックスでプレーしたものの契約が折り合わず退団し、西武が獲得したレアンドロ・セデーニョも、ホームラン量産というタイプではないですが、パ・リーグの投手を知っているだけにそこそこの数字は残すのでは」
貧打に泣く西武打線の救世主になるか?
取材・文/菊池浩一 撮影/小池義弘 写真/産経新聞社
記事提供元:週プレNEWS
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