北九州が勝点4差の首位FC大阪と直接対決。今季全勝のホーム戦で一気に上位肉薄できるか【明治安田J3リーグ第8節プレビュー】

明治安田J3の第8節が、5日と6日に開催される。2025シーズンの開幕から1カ月半が経ち、4月最初のゲームとなる今節も各地で楽しみなカードが予定されている。
今節最注目のゲームは、4位と首位の直接対決となるギラヴァンツ北九州とFC大阪の一戦だ。
ホームの北九州は、ザスパ群馬と戦った前節で2-0で勝利。杉山耕二のJリーグ初ゴールで先制すると、後半にはエースの永井龍が決めてアウェイでの初勝利を挙げた。1試合消化試合が少ない中で勝点12の4位に浮上。首位のFC大阪とは4ポイント差で、この直接対決で勝利すれば一気に勝点差を詰められる大事な90分となる。
対するFC大阪は、前々節でツエーゲン金沢を、前節ではアスルクラロ沼津を下し、今季2度目の連勝をマーク。金沢戦では終了間際の89分に在籍10年目の生え抜き選手でもある木匠貴大の今季初ゴールで勝点3をもぎ取ると、沼津戦は後半に3ゴールを奪う大勝を飾った。アウェイゲームは第5節・栃木SC戦以来3試合ぶりとなるが、その栃木SC戦で今季初黒星を喫しているのが気がかりなところ。しかも今節bの相手はホームで3戦全勝と強さを誇る北九州。しっかりと勝利をつかみ、首位を堅持したい。
好調と言えば、3位の鹿児島ユナイテッドFCにも注目だ。カマタマーレ讃岐との開幕戦で引き分け、第2節は金沢に敗れるなどスタートこそ出遅れたが、第3節以降は3勝2分けと負けなし。一気に順位を上昇させている。すでに4ゴールを挙げているアンジェロッティは得点ランクで首位タイに立っており、エースとして存在感を存分に発揮。チームとしても7試合で13ゴールの数字はリーグ最多だ。前節は5試合ぶりの敗戦を覚悟した中で90+8分に途中出場の近藤慶一がオーバーヘッドを叩き込んで窮地を救った。首位追撃へ、AC長野パルセイロのホームに乗り込む今節も攻撃力を前面に押し出し勝点3をつかみたい。
迎え撃つ長野は3勝3敗と五分の成績。連勝も連敗もなく、白星と黒星が交互に並ぶ状況にある。その状況を打破し、白星を先行させるためには安定感が求められる。勝った3試合は先制点を取れているのに対して、敗れた3試合はいずれも先制点を許してしまっているだけに、まずはゼロでゲームを進めていくことがカギとなりそうだ。
また、5位の奈良クラブも現在5戦無敗とチーム状態は良好。そのすべてのゲームで得点を挙げられており、勝点3を挙げた3試合はいずれも複数得点を記録している。引き分けの2試合がいずれも1-1のスコアと考えれば、2点目を取れるかどうかが、勝点3を引き寄せられるかどうかの分かれ目になる。岡田優希と國武勇斗が3ゴール、田村翔太と田村亮介が2ゴールと得点源は多くいるだけに、FC岐阜をホームに迎える今節は、彼らにいかにいいボールを供給できるかパスの出し手にも注目だ。
そのほかのゲームは、群馬対宮崎、松本山雅FC対高知ユナイテッドSC、FC琉球対SC相模原が5日に、栃木SC対ヴァンラーレ八戸、栃木シティ対福島ユナイテッドFC、沼津対讃岐、ガイナーレ鳥取対金沢が6日に組まれている。
【制作・編集:Blue Star Productions】
記事提供元:Lemino ニュース
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