柔道女子金メダル・角田夏実が味わった挫折と金メダルへの道……『NumberTV』#9

『NumberTV』#9
NTTドコモの映像配信サービス「Lemino(レミノ)」では、さまざまなジャンルのトップアスリートを招き、彼らの競技人生における「最大の挫折」の真実に迫る『NumberTV』を配信している。その時何を感じ、どう壁を乗り越えたのか。選手本人が当時の写真と向き合いながら、復活までの道のりを明かす本格ドキュメンタリーだ。#9では、柔道選手の角田夏実の真実に迫る。
4kg減量も、挫折……。角田夏実が金メダルを取るまでの人生とは?
柔道女子52kg級で、阿部詩と志々目愛と誰が勝つか分からない熾烈な争いを繰り広げていた角田夏実。2人について「海外の選手にもほぼ負けなしだったので、2人とも。この2人を倒さないと私は海外の舞台に行けないなってぐらい」「この階級にいるならこの2人を倒さなきゃいけないなって思いました」と強さが拮抗(きっこう)していたことを振り返った。
そんな中、52kg級で頂点を目指すのは厳しいと感じた角田。しかし、オリンピックを諦めきれなかった角田は「48だったらもしかしたらワンチャンスあるかもしれないって思って、じゃあそのチャンスに賭けてみようかなっていう思いになって階級を変更しました」と、52kg級から48kg級に階級を変更したことを語った。
4kgの過酷な減量を乗り越えた角田だったが、代表選考を兼ねた大会では3位の結果に。当時を振り返り「これでもう東京オリンピックも48でももう厳しいなってなってしまったんですよね」と挫折したことを語った。
しかし彼女は「ここで今自分が挫折した時に、諦めるのは簡単なんですけど本当に自分が何もしないで諦めるってことは今まで支えてきてくれた人を裏切ることになるのかな」と思ったそうで、「挑戦もせずに挫折に向き合わないで乗り越えられないって決めてしまった時って、いろんな人が支えてくれてここまであるっていうことを忘れてしまいそうというか。それがあって乗り越えたいなって思って向き合うことができました」と支えてくれた人々のおかげで挫折を乗り越えることができたと言う。
その後角田は諦めずに柔道を続けて世界選手権(48kg)で三連覇を果たし、パリオリンピックの代表に決定。支えてくれた人たちの思いを胸にオリンピックの舞台で戦い、金メダルを獲得した。
【制作・編集:All About編集部】
記事提供元:Lemino ニュース
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