限定コラボパターに、2750万円の超高額クラブセットまで… ゴルフフェアで見つけた気になるものを紹介!
3月7~9日まで開催された「ジャパンゴルフフェア2025」。普段は主にツアー会場を取材している筆者が、実際に会場で「見た」、「聞いた」、気になるものをご紹介。
近年は、ゴルフユーチューバーや、インフルエンサーも会場に訪れ、ファンとパシャリ。そんな光景をよく目にするこのイベントは、ゴルフの情報発信はもちろん、そうした有名人との交流の場としても盛り上がりを見せる3日間でもある。
そんな、ゴルフフェアでは会場だけの限定商品というものもたくさんある。そのうちの一つが、マスダゴルフとフジクラのコラボパターだ。全盛期の尾崎将司を支えたクラブデザイナー・増田雄二氏が立ち上げたプライベートブランドであるマスダゴルフの『STUDIO-2 パター』に、フジクラのパター用カーボンシャフトである『MC PUTTER X-FIRM』を組み合わせた一本となっている。
機能はもちろんだが、何より見た目がカッコいい。DLC仕上げの黒ヘッドに、つや消しブラックのシャフトの組み合わせが渋い。さらに、シャフトロゴは『SPEEDER』の復刻デザインというのもマニア心をくすぐる逸品だ。
筆者も実際に打ってみたが、ヘッドから伝わるしっかりした打感と音がなんとも心地いい。さらにカーボンならではの“シャキッと感”がパンチが入るのを抑え、しっかりと打っていける。所有感、そして機能美も兼ね備えた一本は、ギア好きを唸らせることだろう。
さらに、会場内を歩くとマジェスティゴルフのブースで、“とんでもないクラブ”を発見した。黄金に輝くフェースに、クラウンに描かれる山水画。まるで芸術作品のようなただならぬオーラを醸し出していたが、驚くのは値段。13本のセットで、なんと2750万円という超・超・超~高額だった。
この黄金のセットは『マジェスティ ウルシ』というモデル。輪島塗りの職人による手作りの作品で、完全受注生産で作られる。重要無形文化財にも指定されている職人たちが、丹念に仕上げた逸品だという。さらに、メッキの1つである、イオンプレーティングでシャフトも黄金。アイアンヘッドはDLCコーティングで黒い光沢色を放つ美しい出で立ちだ。
「ゴルフを通じて日本の伝統文化を伝えたい」(担当者)という思いから商品を開発。実際に購入したという人もいて、観賞用はもちろん、実際に使用している人もいるのだとか。高額商品なだけに、傷がついたらどうしよう…など細かいことを気にしてしまった“小市民”の筆者だが、トップコートもしており耐久性も兼ね備えているとか。購入を検討されている方は安心してプレーできる…かも?
さらに、ゴルフフェアは商品ばかりを紹介するのではなく、企業が果たす社会的貢献についても紹介している。世界的な取り組みとして現在注目されているSDGsだが、ゴルフ業界としても今後真剣に取り組んでいくべき課題として、その現状を会場で展示している。
ヤマハでは、ゴルフクラブ買い替えに伴う環境負荷軽減を実現し、プレー人口の増加に貢献する取り組みとして『YAMAHA GOLF REUSE STORE』というゴルフクラブのリユースを専門に取り扱うECサイトをオープン。さらには、一般財団法人の静岡県ゴルフ場協会が主催する学校授業でゴルフを採用してもらう取り組みにも賛同している。静岡県内の学校ゴルフ授業の支援の一環として旧モデルの試打クラブ555本を寄贈し、SDGsとして掲げる17の目標の達成に向けて活動を行っている。
新製品クラブの紹介や試打会にとどまらず、ゴルフ関連企業の社会的貢献なども一般ゴルファーに発信する場として、市場を活性化しているゴルフフェア。筆者も色々なものを見て、聞いてと様々なブースに足を運んでいるうちに、気づけば閉場の時間だった。あっという間に時間が過ぎていくほど夢中になれる空間だった。来年は、あの黄金クラブをこの手に!…って、サラリーマンの筆者には到底、無理な話ですよね。(文・齊藤啓介)
<ゴルフ情報ALBA Net>
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