1999年 終末論について語る2人の少女 「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」本編映像
2025年3月14日より劇場公開される、人生で最も純粋な時期の温かさを描く少女たちの愛と友情の物語「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」から、終末論を語る二人の間に流れる大切な時間を切り取った、本編映像が公開された。
ノストラダムスの大予言に沸いた1999年を生きる女子高生のジュヨンとイェジ。世界の終末について話すにつれて、最後を迎えるにあたり二人きりで落ち合う場所を決めることにする。「決めた場所に会いに行くよ」と言うジュヨンの顔を、どこかうれしそうに見つめ返すイェジ。そんなイェジに、「ロッテリア?…あの店は遠すぎる」と真剣なまなざしでジュヨンが答える。
2人は考え抜いた結果、学校前の横断歩道で会うことにする。「何となくドラマチックで素敵だから。うちから近くて、美味しいトッポッキの店もあるし」とジュヨンが答える様子に、「そういうの、好きだね」と笑って承諾するイェジ。「終末って本当に来るのかな。私たち天国には行けないね。イエス様を信じないと地獄へ行くって母さんが」と突然口にするジュヨンに対し、「でも天国って本当にあるのかな。私はそういうの信じない」と答えつつ、イェジは他にも何か言いたげな様子を見せる。その様子が気になるジュヨンが問い詰めるも言わないイェジをくすぐり、二人はじゃれ合う。そんな二人はバランスを崩してしまい、床に倒れこむ。
「私たちは天国には行けないけど、愛することはできる」の舞台は、階級差別や性差別が色濃く残る1999年。ノストラダムスの予言した地球終末論があちこちで聞かれた不安の時代。高校のテコンドー部に所属するジュヨンが先輩たちから暴行を受けているところ、少年院帰りのイェジに助けられる。2人は、ジュヨンの母親が担当する少年院の家庭体験プロジェクトをきっかけに、一緒に暮らすことになる。友達との旅行先で、ジュヨンとイェジは心に芽生えた何とも言えない感情に気づく。夢のような時間は過ぎ再び戻ってきた現実は、お互いを好きだというだけで2人を引き離そうとする。しかし2人は愛を確信し、最後まで自分たちの選択に責任を取ろうと、大切な存在を守ろうとする。
「はちどり」のパク・スヨンと「イカゲーム」のイ・ユミが主演し、世紀末の10代の少女たちを取り巻く理不尽な境遇と、それにも関わらず愛することの喜びと美しさを対比させ描く。暴力が当然視されていた時代において、互いに手を取り合いその状況を打破していく少女たちの成長物語でもあり、青春ものであり、ラブストーリーともなっている。

【作品情報】
私たちは天国には行けないけど、愛することはできる
2025年3月14日(金)より、シネマート新宿ほか全国公開
配給:クロックワークス
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記事提供元:映画スクエア
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