最強・竹田麗央の14本を分析‼ 新アイアンに替えたのはなぜ? 『モーダス3 ツアー120』はハード? 『RTZ』ウェッジはそんなにいいのか?
米ツアーに挑戦している竹田麗央。昨年日本ツアーで8勝を挙げた、史上最強とも謳われた彼女のギアを撮影すると面白いギアを発見。その内容をレポートしたい。
アイアンは6I~PWで『スリクソン ZXi7』に『N.S.PRO モーダス3 ツアー120S』を新たに投入。彼女のギアをギアに詳しいクラブフィッター吉川仁氏に解説してもらた。
「『スリクソン ZXi7』は打感がすごく柔らかく感じるモデルです。それにソールの前と後ろを削っているので、抜けが抜群にいい。米国はフェアウェイでもボールが沈み、半分トップ気味に打つ感じになります。ヘッドが跳ねずに抜けてくれて飛んで高さが出るモデルがいいんだと思います」
さすがの竹田でも5番アイアンには『スリクソン ZXi5』というやや低重心ヘッドを採用。「5番では高さを求めたのでしょう。飛距離も高さでグリーンに止めるために選んでいると思います」。
アイアンシャフトは中元調子の『N.S.PRO モーダス3 ツアー120S』を相変わらず採用。「先端が硬くてしっかりシャフトです。体の回転で振ってヘッドをコントロールしたいのでしょう」。
ドライバーは相変わらず『スリクソン ZX7 Mk II LSプロト』(9.5度)に『TOUR AD UB-5X』を採用している。
「彼女はフェードヒッターなので、スピン量が増える傾向にあるので、浅重心ヘッドでしかもロフト9.5度で低スピンで飛ばせるように仕上げていますね。シャフトも先端が硬くてしかも軽・硬シャフトに設定して、ヘッドコントロールしたいのでしょう」。
ウェッジは新たに『クリーブランド RTZ』に『N.S.PRO モーダス3 ツアー120S』を採用している。
「打感が相当柔らかいはずですね。フェースの乗り感がいいと思います。ソールは後ろを削っているので、抜け感もいいのでしょう。払い打つタイプなので、後ろが出ていると弾かれるのだと思います」。
吉川が注目していたのは、『スリクソンZ-STAR 2025』ボールだ。「私も使用する素晴らしいボールだと思います。打感が柔らかくてフェースにくっついて距離感が合いやすい。ウェッジでもスピード遅い振り方が、打感が柔らかくなってスピン性能が高い。フルショットは低スピンで飛ぶので、竹田プロがスコアメイクしやすいのでしょう」。
新ギアを携えて、今季米ツアーで何勝できるか。竹田のプレーから目が離せない。
【竹田麗央の開幕戦セッティング】
1W:スリクソン ZX7 Mk II LSプロト(9.5度/TOUR AD UB-5X 45.25インチ)
3W:スリクソンZX Mk II(15度/TOUR AD UB-6S)
3・4U:スリクソンZX Mk II(19・22度/TOUR AD DI-75 HYBRID S)
5I:スリクソン ZXi5(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
6I~PW:スリクソン ZXi7(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
50・54・58度:クリーブランド RTZ(N.S.PRO モーダス3 ツアー120S)
PT:オデッセイAi-ONE #7S
BALL:スリクソンZ-STAR 2025年モデル
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川崎の14本のセッティングを分析。関連記事【24年シーズン3勝・川崎春花の14本を分析! なぜ1WもUTもアイアンも古いモデルを使うのか?】を読めば、強さの秘密がわかります。
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