実在したヒゲ女性をモチーフに、愛と勇気の人生を描く「ロザリー」
「ザ・ダンサー」のステファニー・ディ・ジュースト監督が、フランスに実在したヒゲを生やした女性クレマンティーヌ・デレに着想を得て、偏見に抗い自分らしさを貫く主人公の物語を描いた「ロザリー」が、5月2日(金)より新宿武蔵野館ほか全国で公開される。ポスタービジュアルと予告編が到着した。
生まれた時から多毛症に悩み、それを隠して生きてきたロザリー。田舎町でカフェを営むアベルと結婚し、店を手伝うことになった彼女に、考えが閃く。
「ヒゲを伸ばした姿を見せることで、客が集まるかもしれない」
初めは反対し、嫌悪を示したアベルだが、純粋で真摯なロザリーに惹かれていく──。
ロザリー役は「私がやりました」のナディア・テレスキウィッツ、アベル役は「ピアニスト」「ポトフ 美食家と料理人」のブノワ・マジメル。第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品されてクィア・パルム賞にノミネートされ、「魅力的なエンパワーメント物語」(The Guardian)と評された。
ステファニー・ディ・ジュースト監督のメッセージ
父が亡くなり、虚無感と焦燥感を抱える中、「髭の生えた女性」として有名だったクレマンティーヌ・デレという女性が私の心を掴みました。見せ物となるのを拒絶し、一人の女性として人生を歩む欲求を誰よりも持っていたことを知り、時代の偏見に抗い女性らしさを貫く主人公・ロザリーが誕生しました。他人と自分を愛することがロザリーの闘いです。本作を通して無条件の愛、自己受容・自己創造の自由を描くために、髭が不可欠な要素となっています。
「ロザリー」
監督・脚本:ステファニー・ディ・ジュースト 脚本協力:サンドリーヌ・ル・クストゥメル
出演:ナディア・テレスキウィッツ、ブノワ・マジメル、バンジャマン・ビオレ、ギヨーム・グイ、ギュスタヴ・ケルヴェン、アンナ・ビオレ
2023年/フランス・ベルギー/フランス語/115分/シネマスコープ/5.1ch/PG12
原題:Rosalie 字幕翻訳:大城哲郎
配給:クロックワークス
© 2024 – TRÉSOR FILMS – GAUMONT – LAURENT DASSAULT ROND-POINT – ARTÉMIS PRODUCTIONS
公式サイト:https://klockworx.com/rosalie
記事提供元:キネマ旬報WEB
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