意外と知らない、固定電話からSMS(ショートメッセージ)を送信する方法
固定電話といえば音声通話のみのイメージが強いですが、実は条件を満たせば、固定電話からでもSMS(ショートメッセージサービス)を送れることをご存じでしょうか。
「定型文・自由文」が用意されていることから分かる通り、固定電話からのSMS送信は2025年現在も、かなり「昔っぽさ」があります。実用的かはともかく「昔ながらの入力変換とショートメッセージ送信」で2025年現在も遊べる、ローテクで貴重な通信手段ではあります。
この記事では固定電話からSMSを送信するための条件や具体的な手順、定型文・自由文の送り方まで詳しく解説します。
固定電話からSMS送信に必要な条件と制限

固定電話からSMSを送信することは可能ですが、先述した通り限定的な状況でのみ実現可能です。固定電話からSMSを送信するためには、以下の要件を満たす必要があります。
・プッシュ信号対応の固定電話があること
・送信先はNTTドコモのSMS対応携帯電話のみ
・受信は不可で、送信のみ
プッシュ信号非対応の固定電話ではSMS送信はできず、単に通話料金が発生するだけです。さらに送信先はNTTドコモの携帯電話のみで、それ以外のキャリアには送信できません。
また、固定電話ではSMSを受信することはできません。つまり「固定電話からSMS送信をしても、返信を受け取ることはできない」点を理解したうえで、送信する必要があります。
固定電話からSMS送信する方法
送信方法は以下の2つのタイプに分かれます。どちらもNTTドコモのSMSセンター番号「090-310-1655」を通じて行います。受信は不可のため、送信したSMSへの返答を受け取ることが必要な場合はEメールやLINEなどの代替手段を検討してください。

固定文・定型文の場合
定型文の送信は、もっとも手軽な方法です。まず、プッシュ信号対応の固定電話からNTTドコモのSMSセンター(090-310-1655)にダイヤルします。音声ガイダンスが流れるので、指示に従い送信先の携帯電話番号を入力します。
その後、「*」「4」「*」「4」と入力し、続けて希望する定型文の番号を押します。最後に「#」「#」を入力すれば、選択した定型文がSMSとして送信されます。
定型文は「10」で「TELクダサイ」、「24」で「マッテテ!」、「29」で「アリガトウ」など、日常でよく使う22種類のメッセージが用意されています。短い連絡や簡単な意思表示であれば、この方法がもっともスムーズです。
入力方法として定型文はかなり古めかしいものですが、逆に言えばこうした入力方法を2025年現在でも現役で使える場所は貴重ではあります。自宅に固定電話があるならば、一回遊びでSMSを送ってみるのも楽しいですよ。
なお、定型文の内容や番号はNTTドコモの公式サイトやガイダンスで確認できます。
フリーメッセージの場合
より自由な内容を送りたい場合は、フリーメッセージの送信が可能です。手順は定型文とほぼ同じですが、ガイダンスに従い送信先の電話番号を入力した後、フリーメッセージ用の操作(「2」「*」「2」「*」など)を行います。その後、ポケベル入力方式で2桁の数字を組み合わせて1文字ずつメッセージを入力します。例えば、「1」「1」で「ア」、「1」「2」で「イ」といった具合です。
この方法は少し手間がかかりますが、定型文では伝えきれない内容や個別の事情を伝えたいときに役立ちます。入力が終わったら「#」「#」で送信完了です。なお、フリーメッセージも文字数制限があるため、長文の送信には向いていません。
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記事提供元:スマホライフPLUS
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