『梨泰院クラス』が小瀧望主演&多国籍クリエイター陣により世界初ミュージカル化
大ブームを巻き起こした『梨泰院クラス』が、チョ・グァンジンの原作ウェブ漫画をもとに、世界で初めてミュージカル化。6月に東京建物 Brillia HALLで上演し(チケット一般前売は5月開始予定)、7月にツアーを行う。
主人公パク・セロイを演じるのは、『ザ・ビューティフル・ゲーム』『DEATH TAKES A HOLIDAY』などミュージカル出演が続く小瀧望。脚本は、『四月は君の嘘』をはじめとした演劇のみならず映画「かぐや姫の物語」(共同脚本)「銀河鉄道の父」など映像でも活躍する坂口理子。歌詞と構成は、『ダーウィン・ヤング 悪の起源』などヒット作を多数手掛ける韓国ミュージカル界の大御所で、美しくドラマティックな歌詞に定評があるイ・ヒジュン。音楽は、ニューヨークを拠点に活動しリチャード・ロジャース賞を受賞、2023年にはミュージカル『K-POP』でアジア系女性として初めてトニー賞オリジナル楽曲賞にノミネートされた韓国系アメリカ人のヘレン・パーク。そして演出は、読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し、硬軟広く話題作を手掛ける小山ゆうな。韓国で最も多国籍な街・梨泰院を舞台にした物語にふさわしく、インターナショナルな才能が集まった。どのような化学反応が起きるのか、注目したい。
なお“セロイヘア”となった小瀧は、梨泰院でビジュアル撮影を行った。そして、同地で原作者チョ・グァンジンが経営する飲食店〈クルバム〉を訪問。氏と初対面して会話を楽しみ、舞台の成功を誓って握手を交わした。
〈コメント〉
小瀧望
世界的作品ですので、最初にオファーをいただいた時は「こんな大役を僕に…冗談かな?」と思いましたが、正式にお話を伺って「僕で良ければ、ぜひやらせてください!」と引き受けさせていただきました。
セロイはヘアスタイルが特徴的ですが、実際に“セロイヘア”になってソウルで撮影してみると知らない自分に出逢えたようで、意外としっくりきました。
イソやスアとの関係や、復讐を果たしていきながらも愛を見つけたり、本当にハラハラドキドキする物語です。何度も何度も原作漫画を読み込んで、キャラクターの奥底にある気持ちを考えながらグァンジンさんが描かれた原作に忠実に向き合って役を作り上げていきたいです。セロイは多くを語らない分、一言一言にすごく重みがあり、ついて行きたくなってしまう人。一緒に働く仲間の事を大事にしていて彼らをとても信頼していますし、僕も共演する皆さんと信頼関係を築いていくことが大切だと思っています。
舞台という限られた空間の中で1シーン1シーンを丁寧に演じて、「もう1回観たい」と思っていただけるような作品を作っていきたいです。
チョ・グァンジン(原作)
舞台化の話を聞いて、とても嬉しかったです。ドラマに次いでミュージカルになることは初めての経験ですので、本当に嬉しく思います。
小瀧さんは韓国でも有名でたくさんのファンがいますので、私ももともと存じ上げていました。とてもハンサムな方なのでキャラクターが合うかなと心配でしたが(笑)、実際にお会いして男らしさを感じ、「大丈夫!」と確信しました。パク・セロイは真面目な正義感だけの人物ではなく、逆境の中でしなやかさ・柔らかさを持っている人物です。いろんな顔を持つセロイを小瀧さんの解釈で演じていただき、彼に新たな価値観と魅力を与えていただければと思います。日本で拝見出来ることを楽しみにしています!
Story
父(浅野雅博)の仕事の都合で引っ越した高校生パク・セロイ(小瀧望)。転入した学校で同級生のチャン・グンウォン(秋沢健太朗)が酷いいじめを行っているのを見て、思わず殴ってしまう。そのグンウォンは、セロイの父が勤める国内最大手飲食チェーン〈長家〉の会長チャン・デヒ(佐戸井けん太)の長男だった。セロイはわずか1日で退学し、父も会社を辞めることに。
数日後、セロイは気になっていた1日だけの同級生スア(梅澤美波/川口ゆりな)に道で偶然出会い、成り行きで気持ちを打ち明けることに。そこに、父が事故で亡くなったとの知らせが入る。グンウォンが乗ったバイクに轢かれたと分かり、怒りを止められないセロイ。グンウォンに暴力を振るい、刑務所に収監されてしまう。
復讐を誓ったセロイは出所から7年後、働いて貯めた資金をもとに、梨泰院で飲食店を開いていた。そして、彼に興味を持ち追いかけてきた天才でソシオパスのイソ(和希そら/sara)、セロイに人生を救われたヒョニ(土井ケイト)とスングォン(吉田広大)、グンウォンの弟でイソに想いを寄せるグンス(新原泰佑)らと共に、成功を目指して駆け上がっていく──。
ミュージカル『梨泰院クラス』
原作:チョ・グァンジン「梨泰院クラス」(KAKAO WEBTOON Studio)
脚本:坂口理子 歌詞・構成:イ・ヒジュン 音楽:ヘレン・パーク
演出:小山ゆうな
製作:東宝
出演
パク・セロイ 小瀧望
チョ・イソ(Wキャスト) 和希そら/sara
オ・スア(Wキャスト) 梅澤美波/川口ゆりな
チャン・グンス 新原泰佑
マ・ヒョニ 土井ケイト
チェ・スングォン 吉田広大
チャン・グンウォン 秋沢健太朗
パク・ソンヨル 浅野雅博
チャン・デヒ 佐戸井けん太
公式サイト:https://www.tohostage.com/itaewonclass/
記事提供元:キネマ旬報WEB
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