終戦80年 超大作アニメーション「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」戦場を生きた若者たちの命の記録 各界を震撼させた衝撃作が映画化
2016年から2021年まで『ヤングアニマル』誌(白泉社)にて連載され、2017年に日本漫画家協会賞優優秀賞を受賞した、武田一義による漫画『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』。
1万人の日本兵が送り込まれ、生き残ったのはたった34人といわれる太平洋戦争の激戦の地ペリリュー島で若者たちが何を想い生きたかを、親しみやすい三頭身のキャラクターでありながら、激しい戦闘や凄惨な場面を描き話題となった本作が、終戦80年を迎える今年、超大作アニメーション映画として12月5日(金)全国公開されることになった。
TVアニメ「魔都精兵のスレイブ」の監督を務めた久慈悟郎監督が映画初監督。制作はシンエイ動画と冨岳がタッグを組む。
〈原作:武田一義コメント〉
映画の制作には、私自身も監修とベテランアニメーション演出家の西村ジュンジ氏との共同脚本という形で関わらせて頂いています。
脚本の完成までに、本当に長い長い時間をかけました。
『ペリリュー』原作漫画は外伝を除く本編だけでも11巻、これをどのように映画に落とし込むか。
原作のすべてを入れようとして味気ないダイジェストのようになってしまうのは、原作者としても望まないことです。
原作の前半だけを丁寧に作りあげる案もありましたが、やはり物語的に少し物足りない。
そして何より原作だけでなく、この作品にはベースとなる史実――80年前の戦争があります。そこで生きた人々がいます。
様々なことに思いを巡らせた映画版『ペリリュー』の脚本は、原作ファンの皆様にも自信を持ってお届けできるものになりました。
今はスクリーンいっぱいに生き生きと動く田丸や吉敷ら、愛すべき登場人物たちに早く会いたい気持ちでいっぱいです。
今年の年末12月5日公開のアニメ映画『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』
皆様、更なる続報をご期待下さい。
Story
昭和19年、夏。太平洋戦争末期のペリリュー島に漫画家志望の兵士、田丸はいた。そこはサンゴ礁の海に囲まれ、美しい森に覆われた楽園。そして日米合わせて5万人の兵士が殺し合う狂気の戦場。当時、東洋一と謳われた飛行場奪取を目的に襲い掛かる米軍の精鋭4万。迎え撃つは『徹底持久』を命じられた日本軍守備隊1万。祖国から遠く離れた小さな島で、彼らは何のために戦い、何を思い生きたのか──!?『戦争』の時代に生きた若者の長く忘れ去られた真実の記録──。
「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(仮)
公開:2025年12月5日(金)
原作:武田一義「ペリリュー -楽園のゲルニカ-」(白泉社・ヤングアニマルコミックス)
監督:久慈悟郎
脚本:西村ジュンジ・武田一義
制作:シンエイ動画 × 冨嶽
配給:東映
◆公式HP︓peleliu-movie.jp
記事提供元:キネマ旬報WEB
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