米ツアー通算1勝の小平智、今季劇的Vの山内日菜子ら4人のプロがジュニアと豪華ラウンド 稲見萌寧は熱心なアプローチレッスン
27日、千葉県の麻倉ゴルフ倶楽部で「PALMAX Professional×Junior」が開催された。そこには小平智、石坂友宏、仲宗根澄香、山内日菜子の4人と、日本ジュニアゴルフ協会(JJGA)主催の「PALMAX presents 小平智カップ」で上位入賞し、PALMAXのグリップを使用しているジュニア4人が18ホールの豪華ラウンドを行った。
同イベントが行われるのは3度目。プロ2人とジュニア2人の組み合わせで、前後半で入れ替えて9ホールずつをラウンドした。ランチ時にはプロとの他愛無い会話を楽しみ、ジュニアたちは終始笑顔が絶えない1日となった。
PALMAXを長年愛用し日本ツアー通算7勝、米ツアー1勝を挙げている小平は自身の名前が冠になっているジュニア大会について「開いていただいているのもありがたいですし、そのなかで優勝した選手と一緒にプレーすることができてすごく上手いなと思いました」とジュニアたちの高レベルなゴルフに感銘を受けていた。
そして自身が同じ年齢のときと比較して「そんなに上手くなかったなというのがあって、今こんなに出来上がっているなら将来がもっと楽しみ。若い子と回って、元気をもらえた。賢さとか、(ジュニア時代を)思い返すことなどすごい自分のパワーにもなっている。ジュニアの方にもいい刺激になってもらえたらな」と話した。
小平は来年、国内男子ツアーを主戦場に戦う。2018年の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」以来のツアー通算8勝目に向けてオフは「約2カ月間、フロリダに戻って練習に取り組みます」とイベントなどが多かった12月を終えて、集中的に調整期間へ入る。この日吸収したジュニアのパワーも糧に残りのオフシーズンへ励んでいく。
小平と同組でプレーした山内はジュニアのプレーを間近で観て「上手すぎました」と驚きの表情。「本当に、言うことがない。2人ともこのまま自信を持ってゴルフをして欲しい」と期待を込めた。
今季国内男子ツアー賞金ランキング37位で終えた石坂は「刺激をもらいました。飛ぶし、スイングもとてもきれいでびっくりしました。さらに強くなってもらいたいからこそ、もっとこういった環境での練習を増やしてほしいと思いました。コースを回れなくても芝から打ったり、アプローチ練習場だけでも自由に使えたり。自分だけの力では難しいとは思っていますけど…」とジュニアゴルファーの育成に力を注ぎたい意欲を明かす。
国内女子下部ツアーのステップ・アップ・ツアーで通算4勝を挙げている仲宗根澄香もイベントに登場。「いろいろな話をしながら、その頃を思い出したり、若いパワーをもらえた。自分の経験をお話しすることによって自分の気持ちも整理できたし、すごくありがたい機会だった」と教える立場になって自身のゴルフと向き合うことができた。
昨年の日米共催ツアー「TOTOジャパンクラシック」で優勝し、今季米ツアーを主戦場に戦った稲見萌寧も登場。ラウンドを終えたジュニアたちにアプローチレッスンを行った。
「プロになる前、女子ツアーの応援へ行った時、ジュニア優先でサイン対応をしてくれたことがすごくうれしくて、私もそんな人になりたいなと思っています。ジュニアといろいろやりたい思いがあったので、すごくいい機会だと感じています」と、自身のジュニア時代を振り返り、現在はプロとして貢献していきたいという意欲を示している。
以下、参加したジュニア4人の声を紹介。
■武井大也(佐野日大高1年)
「プロと回る機会はなかなかないので、アドバイスをいただけたのがとてもよかったです。調子が悪いときの調整方法や、冬場の芝のアプローチを教えてもらいました。小平さんはクールで静かに回るイメージだったのですが、とても面白くて楽しかったです。山内さんはパターなどのショートゲームがとても上手で参考になりました」
■田村萌来美(もなみ・ルネサンス高2年)
「小平さんはドライバーがとても安定していて、セカンドショットで『入れるよ』と言って、入らなくてもピンに近くて、すごくいい経験ができてよかったです。参考にもなりましたし、いろいろなお話もできて充実したラウンドになりました」
■石井健梧(埼玉栄高2年)
「ドライバーからパターまですべてのレベルが高くて、安定感がすごくありました。石坂さんのドライバーは曲がらなくて、パターも入って、お手本になりました。仲宗根さんもスイングがすごくきれいでマネジメントの考え方などすごくお手本にしたいと思いました」
■三原舞紀(成美学園高2年)
「一つ一つのレベルが高くて、自分もそのレベルに行きたいなと思いました。アプローチの正確性とか、ショットのキャリーの位置もしっかりピンの手前に置いていて、私もそういうマネジメントを成功させられるようなショット力とアプローチの技術を上げたいなと思いました。私が苦手とする“ふんわり”上げるアプローチの打ち方などを教えてもらいました。考え方の変化があったので、とても収穫がありました!」
<ゴルフ情報ALBA Net>
記事提供元:ゴルフ情報ALBA Net
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。