闇バイト募集の特徴…なぜ個人情報を送ってしまうのか?悲しき末路
「じっくり聞いタロウ~スター近況㊙報告~」(毎週木曜深夜0時)。12月26日(木)の放送では「絶対に関わってはダメ!急増する“闇バイト”警鐘SP」をお届け!
【動画】闇バイト募集の特徴…なぜ個人情報を送ってしまうのか?悲しき末路&マイナンバーカード偽造の闇バイトに潜入
今年になって連日のように耳にするようになった“闇バイト”という言葉。10月には、埼玉県で闇バイトによって集められた4人組が強盗傷害などの疑いで逮捕される事件が発生。さらに12月には、富山県で高齢女性から現金1150万円をだまし取った28歳の男が逮捕され、闇バイトに関する事件が多発している。
「簡単に大金が手に入る」という誘い文句で犯罪に加担させる闇バイトだが、裏社会ジャーナリストの石原行雄氏によると、闇バイトで1番大きいのは特殊詐欺の求人だそう。
かつては闇サイトや人目に触れない場所、特定の人間しか入れない場所で募集していたが、今ではSNSで大っぴらに募集。応募すると匿名性の高いチャットアプリへ誘導されるが、このアプリには自動的にメッセージ履歴を消せる機能があり、運営元のサーバー上にもデータが残らないため、1度消されると復元は不可能に近いという。
またスクリーンショットを撮影すると、相手に通知がいってしまう機能が。
例えば、社内不倫をしている男女がこのアプリでやりとりをしている最中、気分が乗ってきた男性が局部写真を送信、女性は関係がこじれた場合の“脅しのネタ”にしようとスクショしたとする。しかしこの機能があれば、男性側にスクショの通知がいってしまうため、リベンジポルノを未然に防ぐことが可能に。
スマホに証拠が残らず、浮気が発覚するリスクが低いため、秘密のやりとりに適したアプリだが、本来は金融関係の情報をやりとりする時に第三者に見られたら困るという時に便利なもので、それを裏社会の人間が悪用しているのだ。
石原氏によると、SNS上の求人には具体的な仕事内容は書かれていないが、主に“受け子・出し子・運び”といった特殊詐欺の末端の仕事をさせられることが多いという。
また最近は、若年層をターゲットにした“タタキ”という闇バイトが増えていると石原氏。タタキとは強盗のことで、以前少年3人を含む4人組の強盗団が逮捕されたが、「闇バイトに応募した」と証言し、少年の中には中学生もいたとか。
11月にはメンズエステ店に押し入り、現金を奪おうとした疑いで17歳の少年が逮捕されたが、この少年もXから闇バイトに応募したと証言した。
2021年10月、京都府警が当時29歳の男を逮捕。その男のスマホを調べると、運転免許証や学生証などを持つ自撮り写真が100人以上出てきた。
石原氏によると、途中でやめたいと思っても写真で個人情報を押さえられているため、相手側から脅されるネタとなり、結果的に闇バイトから抜け出せなくなってしまうという。
しかし、なぜ闇バイト求人に安易に自撮り写真を送ってしまうのか? 石原氏は闇バイトに応募する人は目先のお金が欲しいだけではなく、多重債務で借金が膨れ上がって追い詰められた人などがいて、「審査」という言葉に慣れているため気軽に送ってしまうことがあると分析する。
SNS上の危険な闇バイトは犯罪実行者の募集に過ぎないので、絶対に関わらないように!
記事提供元:テレ東プラス
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。