まるで魔法! 煙突から侵入したフクロウ、クリスマスツリーの飾りに(米)
クリスマスツリーのてっぺんに飾るものといえば、星やエンジェルが人気である。ところが米バージニア州のある一軒家では今月中旬、野生のフクロウが煙突から侵入し、ツリーのてっぺんに1時間ほど留まった。家主が「まるで魔法のようなクリスマスの瞬間だった」と語る当時の動画とともに、米ニュースメディア『NBC4 Washington』などが伝えた。
今月18日、米バージニア州アーリントン在住のサバンナ・バーゴインさん(Savannah Burgoyne)は、赤ちゃんの世話をしている際に、暖炉の中から奇妙な音が聞こえた。
しばらくすると、1階にいた飼い犬が遠吠えを始め、不思議に思ってキッチンを覗いたサバンナさんは、家の中に大きなフクロウがいることに気づいて仰天した。
サバンナさんは、当時のことを次のように振り返った。
「キッチンに足を踏み入れると、大きなフクロウがベビー用ハイチェアに座っていたの。その後、我が家のクリスマスツリーのてっぺんまで飛んでいき、星の飾りを落とした後、そこに居座ったのよ。フクロウはツリーのてっぺんで心地よさそうに座っていて、それはまるで魔法のようなクリスマスの瞬間だったわ。」
さらに、そのフクロウのことを「映画『ハリー・ポッター』シリーズに登場する白フクロウ“ヘドウィグ”のようだった」とたとえ、「ヘドウィグのようにホグワーツ魔法魔術学校への入学許可書を持ってくることはなくて、残念だったわ」とジョークを語った。
夫のジェイソンさん(Jason)は当時、3歳と6歳の娘を連れてジムにいたそうで、サバンナさんはFaceTimeで夫と話をし、地元の動物愛護団体に連絡を取ってもらった。スタッフが到着するまで、サバンナさんはフクロウにストレスを与えないよう、そっと遠くから見守った。
約1時間後、自宅にはジェイソンさんとアーリントン動物福祉連盟のスペンサー・マレーさん(Spencer Murray)がほぼ同時に到着し、スペンサーさんは早速、大きなネットでフクロウの捕獲にあたった。
ところが、家族が家の大きなドアを開け放っても、フクロウは部屋に居座り続け、一度ツリーからキッチンに移動し、再びツリーのてっぺんへ戻った。
なお、この時の様子はカメラが記録しており、ツリーのてっぺんに留まるフクロウを見たジェイソンさんが「あそこは完璧な場所だね」と話すと、興奮した長女は笑いながら「フクロウは木のてっぺんにいるわ…。どうやってあのフクロウを外に出すの?」とスペンサーさんに質問した。
これにスペンサーさんは、「忍耐が必要だね。フクロウが疲れ果てるまで、何度も飛び回らせるんだ」と答えた。しばらくするとネットでフクロウの捕獲に成功し、裏庭で優しく逃がした。
スペンサーさんは「動物の救出を始めて4年になるけど、フクロウと遭遇したのはこれで二度目。これまで対応した中でも、最もお気に入りのレスキューの一つだったね」と明かし、「クリスマスツリーの上から私たちを見つめるフクロウの姿は、絵に描いたような完璧な瞬間だった」と述べた。
当時の写真や動画はアーリントン動物福祉連盟のSNSで公開され、「魔法のようでとても美しい」「なんて素晴らしい写真なのかしら。これは来年の家族のクリスマスカードに使えるわね」「私たちのクリスマスツリーのてっぺんにもフクロウを飾ってみたわ」「最高にクールなクリスマスツリーの飾りだね」「真実はフィクションよりも素晴らしい」「私のツリーにもフクロウが来ないかしら?」「フクロウが来るなんて良い兆し。来年はきっといい年になるよ」といったコメントが多数寄せられた。
一方でジェイソンさんは、フクロウについて興奮冷めやらぬ様子でこう語った。
「フクロウは非常に美しい動物で、私たちはとても幸運だったと思う。フクロウが去っていくのを見るのはとても悲しかったけど、本当にゴージャスだったし、家の中を静かに飛び回るのを見ることができたのはクールな体験だった。それに子供たちは大喜びだったよ。」
ちなみに昨年には米ケンタッキー州で、モミの木の農園(ツリーファーム)で購入し、居間に飾られていたツリーの中にフクロウが見つかった。家族がツリーを飾ってから4日後のことで、フクロウはその間、ツリーの中でじっと息を潜めていた。
画像は『AWLA Instagram「Twas the week before Christmas, and perched on the tree was an unexpected visitor as majestic as can be!」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
記事提供元:テックインサイト
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