「ここで一生を終える」 なぜ?人気の洋食店を閉じ、山中でひっそり“うどん屋”経営:有吉木曜バラエティ
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イチオシスト:イチオシ編集部 旬ニュース担当
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国内外の驚くような情報を、タイトル通りバラエティー豊かにお届けする情報番組「有吉木曜バラエティ」。「テレ東プラス」では、6月20日に放送された番組の中から「なぜ不便な山の中で営業? 峠のうどん店」の内容を振り返る。

バラエティ番組「ナゼそこ?」の人気企画「秘境グルメ」とコラボしたこの日の放送では、番組スタッフが群馬県で最も人口が少ない村「上野村」を訪れた。新幹線やローカル線、バスを乗り継ぎ、山道を歩くこと1時間、現れたのは山間にひっそりたたずむ人気の店「峠のうどん 藤屋」。すでに駐車場にたくさんの車が止まり、予約必須というのも頷ける。
【動画】北関東グルメ対決 行列に並ぶお客が選ぶ絶品の店は?
店を切り盛りするのは、3代目店主・佐藤勝さん(63)と母の厚子さん(86)。親子二人三脚で営む同店の一品しかないメニューが、大きな野菜の天ぷらがのったボリューム満点の「天ぷらうどん」(700円)だ。1日限定50食で、早いときには開店30分で完売してしまうという。

人気の秘密は、すすれないほどの麺の極太さ。勝さんは「地粉を何種類か使ったけど、まだブレンドの仕方が難しい。かんで食べたときに粉の味と香りがするのが目標」と話す。理想の食感を求め、人気店になった今でも日々、試行錯誤しているという。

バラエティ番組「ナゼそこ?」の人気企画「秘境グルメ」とコラボしたこの日の放送では、番組スタッフが群馬県で最も人口が少ない村「上野村」を訪れた。新幹線やローカル線、バスを乗り継ぎ、山道を歩くこと1時間、現れたのは山間にひっそりたたずむ人気の店「峠のうどん 藤屋」。すでに駐車場にたくさんの車が止まり、予約必須というのも頷ける。
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店を切り盛りするのは、3代目店主・佐藤勝さん(63)と母の厚子さん(86)。親子二人三脚で営む同店の一品しかないメニューが、大きな野菜の天ぷらがのったボリューム満点の「天ぷらうどん」(700円)だ。1日限定50食で、早いときには開店30分で完売してしまうという。

人気の秘密は、すすれないほどの麺の極太さ。勝さんは「地粉を何種類か使ったけど、まだブレンドの仕方が難しい。かんで食べたときに粉の味と香りがするのが目標」と話す。理想の食感を求め、人気店になった今でも日々、試行錯誤しているという。
「井の中のかわずになりたくない」実家を飛び出し…
天ぷらは必ず3種類つけるというが、店が山々に囲まれているため、頂き物の野菜がなければ車で往復1時間半かけて町へ買いにいかなくてはいけない。「物がないのが一番のストレス」と店主は言うが、なぜ不便ともいえる山中で営業しているのか。

勝さんの祖母・イネさんが藤屋を開業させたのが、今から約50年前。その後、2代目店主で父の利夫さんが店を切り盛りする一方で、勝さんは「井の中のかわずになりたくない」と高校卒業後に生まれ育った実家を飛び出した。それから街のフランス料理店で修業を重ね、45歳で群馬の県庁所在地・前橋市に自身の洋食店をオープンした。
洋食店では洗練された料理の数々を提供し、開業10年で前橋でも人気店の一つになった。ところが今から6年前、父・利夫さんの腰痛が悪化し、峠のうどん店は一時休業せざるを得ない状況に。ともに働いていた母・厚子さんも当時80歳を迎え「ここら辺が引き際」と夫婦で閉店を覚悟するなか、手を挙げたのが勝さんだった。

継ごうと決意した理由は、勝さんの営む洋食店にもやって来るうどん店の常連から、再開を望む声を聞いたためだ。「通るところじゃないのに(常連客が)わざわざ年間何回も見に来てくれた。失敗するかもしれないけれど、そういう人がいる限りは」「洋食店が17年、うどん店が50年。どっちの歴史を取るかというと50年が勝った」と勝さん。「50年やってるからつぶすわけにはいかん。ここで一生を終えます」。今日も伝統のうどん作りに心血を注ぐ。
記事提供元:テレ東プラス
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