iPhone 17シリーズ買うならどれ? Air含め17シリーズの機能と価格を比較!<みずおじさん>
今回は、iPhone Airを含むiPhone 17シリーズの徹底比較を行います。これだけ種類があるとどれにすべきかけっこう迷いますよね。そこで、iPhone 17シリーズとAirの機能比較はもちろん、価格比較表も用意しましたので、実際にどのような人がどのiPhoneを買うべきなのかじっくり解説しましょう。

カラーやディスプレイはどうなっている?

今回紹介するのはiPhone 17、iPhone Air、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Maxの4機種になります。Airは17シリーズの「iPhone 17 Air」ではなく完全に単独の機種になっています。
まずはカラーについて。標準の17はラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラックの5色。Airはスカイブルー、ライトゴールド、グラウドホワイト、スペースブラックの4色となっています。
そして、17 Proと17 Pro Maxはどちらもコズミックオレンジ、ディープブルー、シルバーの3色という構成になりました。
同じブラックでも「スペースブラック」と「ブラック」では色味が違いますし、ホワイト系も色味は意外と違いますね。
次に、ディスプレイについては17と17 Proが6.3インチ、Airが6.5インチ、17 Pro Maxは6.9インチとなっています。6.5インチはXS Maxなどと同じサイズです。
今回注目したいのは標準モデルの17が「Super Retina XDR」に対応したこと。これは全モデルが対応していますが、フレームレートが120Hzで滑らかになる「ProMotion」対応で、常時表示ディスプレイにも対応しています。
これは、今まではProモデルだけに採用された機能ですが、今回は標準モデルやAirにも搭載されました。
ちなみに、120Hzは1秒間に画面を120回書き換えること。これまでは1秒間に60回だったので、画面の滑らかさが全然違います。とくにゲームでは違いが分かるでしょう。

ボディや処理チップ、バッテリーの違いは?

本体の素材もけっこう変わりました。17は今まで通りアルミニウムですが、Airはチタニウムを採用しています。Airは超薄くて超軽量なのに“超頑丈”ということですね。これなら薄いから壊れやすいのでは? といった心配はいらないでしょう。
Proモデルはチタニウムから「アルミニウムUniBody」に変更されました。この“Unibody(ユニボディ)”はMacBook Proなどでも使われていますが、素材から削り出したものです。ひとつの素材からくり抜いて成形されているので、背面と側面の切れ目がありません。
また、アルミニウムにしたことで、従来の20倍の排熱性能があるそうです。Proモデルは排熱にも力を入れています。

本体には、すべてのモデルで「アクションボタン」と「カメラコントロール」が搭載されました。また、ディスプレイは全モデルで「Ceramic Shield(セラミックシールド)2」が搭載され、従来の3倍も強度が増しています。
17は今まで通りガラス背面なんですが、それ以外のモデルはより強い「Ceramic Shield」の背面になっています。
処理チップは17が「A19」、AirとProモデルではより高性能な「A 19 Pro」を採用しています。ただし、Airの処理チップは少し性能が落ちていて、CPUは同じ6コアですが、GPUコア数はProモデルより1つ少ない5コアになっていますね。
まあ、これはベンチマークで違いが分かる程度でしょう。おそらく実感できるほどの差ではないと思っています。
そして、バッテリーについてはかなり伸びています。まず、17はビデオ再生時間が最大30時間、Airが27時間、Proが33時間でPro MAXでは39時間になっており、これは歴代最高です。
以前の16が22時間だったのに対して、17は最大30時間と8時間も長くなっていますし、17 Proと17 Pro Maxのほうも以前のモデルより6時間伸びています。Airに関しては27時間なんですが、私としては本当にここまで持つのか少し疑っています。

背面カメラや自撮りカメラはどう変わった?

今回は、全モデルで自撮りカメラ(フロントカメラ)が「18MPセンターフレームフロントカメラ」になりました。
スペック表には「タップしてZoomと回転」や「写真のセンターフレーム」などと記載されていますが、これは自撮りで縦持ちにしているとき、人が急に入ってきたら、横に広くできる機能。
これはAIが自動処理しますが、画面のボタンで縦横を切り替えることも可能です。つまり、フロントカメラでも縦持ちのまま横写真が撮れるので、大人数での自撮りが便利になるということですね。

ほかにも「デュアルキャプチャービデオ」という機能も追加されていて、背景を背面カメラで撮りながら自撮りカメラで自分を同時に映すといったことができます。
また、iPadではお馴染みですが、ビデオ通話のセンターフレームも可能。これは、自分が動いているときiPhoneを動かさなくても自分を追ってくれる機能です。FaceTimeやビデオ会議などでは便利でしょう。
背面カメラについてはかなり違います。まず、17はデュアルカメラで、メインも超広角も48MPになりました。これまでは12MPだったので大幅なパワーアップです。
Airはシングルカメラで画素数は48MP。当然、超広角やマクロ写真の撮影もできません。Airはカメラにこだわらない人向けですね。
Proモデルはメインと超広角だけでなく、ついに望遠も48MPになりました。これは嬉しい変更です。以前はズームについても2倍の次が5倍だったんですが、4倍と8倍で光学ズーム撮影できるようになりました。とくに8倍は本当にありがたいですね。
しかも、デジタルズームなら40倍まで撮影可能となっています。やはり、カメラに関してはProモデルのほうが優秀です。

USB-Cでの充電やMagSafe充電はどうなった?

17の発売に合わせて15シリーズがすべて販売終了となりました。これで、Apple Storeで売っているiPhoneはすべてがApple Intelligence対応となっています。
充電端子はもちろん全モデルで「USB-C」なんですが、17とAirは「USB 2」で、Proモデルは「USB 3」と規格が異なります。
USB 2ではケーブルを使ってのデータ転送が最大480Mbpsですが、Proモデルなら最大10Gbpsに対応するので、20倍も速くデータ転送ができます。
これは、iPhoneからパソコンにデータ転送するのに20分かかる作業が、Proモデルなら1分で終わるということです。
充電については、17とProモデルは「MagSafe」で最大25Wのワイヤレス充電が可能ですが、Airだけは最大20Wになります。もしかしたら薄型なのであえて高速充電しないように制限しているのかもしれません。
ストレージ容量については全モデルで128GBがなくなり、最低でも256GBになります。17は256GBと512GBの2つ。AirとProについては256GB~1TBまで選べて、Pro Maxの場合は2TBも選べます。

ディスプレイについては、画面の明るさ(輝度)が変わっています。全モデルでピーク輝度が3,000ニトまでアップしました。もちろん、この数値が高いほうが明るい屋外でiPhoneの画面が見やすくなります。最小輝度も全モデル1ニトですが、これは常時表示に対応したためですね。

そして、気になるサイズと重量なんですが、17は高さが2mmほど高くなり、その画面サイズは6.3インチにアップしています。ただし、重量は177gと少し重くなっていますが……。
Airはやはりこの薄さ! 5.64mmというのはiPhone史上最薄です。しかも、重量は165gしかありませんが、12が162gだったのでそれと同じくらいなんですね。
17 Proと17 Pro Maxは以前のモデルとほとんど同じ感じですが、厚さは0.5mm大きくなっています。重量も17 Proが199g→206g、17 Pro Maxが227g→233gと、それぞれ数グラム増えています。もちろん、その分バッテリー容量が増えているので、これはまあしょうがないかなと思います。
Airだけ専用MagSafeバッテリーを販売! 物理SIMは非対応でeSIMのみに

電源とバッテリーについては、Airだけ「iPhone Air MagSafeバッテリーを使用した場合は最大40時間」という特別な記載があります。
これは、Airだけ専用のMagSafeバッテリーが販売されるということで、価格は1万5,800円と高額です。Airだけこういう製品を用意したということは、やはり、Appleもバッテリーの持ちを気にしているんだと思いますね。
高速充電もAirだけ少し遅いです。17とProモデルは20分で最大50%まで充電できるんですが(40Wアタプタ使用時)、Airは30分で最大50%となっています(20Wアダプター使用時)。
ワイヤレス通信については全モデルでWi-Fi 7、Bluetooth 6に対応。さらに嬉しいのが標準の17でも高精度2周波GPSに対応したことです。
今まで、これはProだけが対応していたんですが、2つの衛星からデータを取得して高精度な位置情報が分かります。

そして、17シリーズではAirも含め、全モデルでSIMカードスロットが廃止されました。物理SIMカードは使えず「eSIM」のみになります。
これまで物理SIMカードを使ってきた人も、機種変更時はeSIMを使用することになりますので、ご注意ください。
eSIMに不安を覚える人も多いと思いますが、iPhoneには「クイック転送」機能があるので、データ移行時には簡単に物理SIMカードからeSIMに変更することができます。
※全ての通信会社が対応しているわけではありません
※キャリア、キャリアのサブブランドは全て対応、その他通信会社は要確認

17シリーズとAirの価格はどうなっている?

機能の違いが分かったところで、iPhone 17/Air/17 Proモデルの価格を確認していきましょう。
まず、最安値は17の256GBで12万9,800円です。16よりも5,000円高くなってますが、ストレージ容量は128GB→256GBと2倍になっているので、実質値下げですね。
逆に、最高値は17 Pro Maxの2TBモデルで、なんと32万9,800円! もはやパソコン並みの価格です。
価格のルールは256GB→512GBにアップすると3万5,000円上がります。これは全モデルで共通しています。
次に、512GB→1TBにするときも3万5,000円上がります。これも全モデルで同じ。ただし、1TB→2TBにするときだけは6万5,000円上がります。この差額は凄いですね~。
それでは、17から他モデルとの価格差を確認しましょう。まず、17→Airは3万円差です。この3万円が性能差ということですね。
ただし、今回Airだけは少し特別ですよね。17とは単純に比較できませんので、もう、とにかくAirがカッコイイと思ったら値段は関係ないと思ってください。
というわけで、気になるのは17→Proですが、これは5万円差です。ストレージ容量が変わっても同じですね。この5万円差で違うのは「A19 Proチップ」と「望遠カメラ」になります。
やっぱり写真を撮る人にとって望遠カメラは必要です。今回は光学4倍と8倍で撮れるので、そこに5万円の価値を感じるか?ということですね。
次に。Pro→Pro Maxはたった1万5,000円差しかありません。これはストレージ容量が変わっても同じです。この2機種で違うのは「画面の大きさ」と「バッテリー」。
大画面でバッテリーが持つのが17 Pro Max。バッテリーは17 Proと17 Pro Maxで6時間差がありますが、これまでの経験から言うとそれ以上にPro Maxのほうが長持ちするでしょう。
正直言って、1万5,000円差で大画面とバッテリーが手に入ると思うと、かなり安く感じます。まあ、17 Pro Maxはかなり重いですし大きいので、そこが嫌な人は17 Proでも十分だと思います。
どんな人がどのiPhoneを買うべきか!?

機能比較と価格比較が終わったところで、どんな人がどのiPhoneを買うべきなのかを解説していきます。
今回は標準モデルの17がめちゃくちゃ優秀なので、とにかく、これを買っておけば間違いないです。
これまで、Proモデルを選ぶ大きな理由に“フレームレートの120Hz動作”があったんですが、今回は17やAirにも搭載されたので標準モデルの評価がグッと上がるでしょう。
スタート価格は16より5,000円上がりましたが、ストレージは256GBに倍増しているので、正直言ってお買い得感しかないです。迷ったら17で!
Airについては比較対象がないので、デザインや軽さに魅力を感じたら迷わず選ぶのが良いでしょう。もう値段なんか関係ありません。ただし、カメラはシングルになるので、そこだけは注意が必要ですね。
Proモデルはやはりズームカメラを使いたい人向け。今回はすべてが48MPになって画質も向上していますし、4倍、8倍ズームも可能になりました。
とくに、動物園や運動会、発表会などは被写体に近づきたくても近づけないことがありますが、そういった環境でもProモデルなら対応できます。
また、ProかPro Maxで迷う人はバッテリーと大画面での判断になります。でも、価格差が1万5,000円しかないので、私としては基本的にProモデルよりPro Maxをおすすめします。
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※サムネイル画像は(Image:筆者YouTubeチャンネルより)
記事提供元:スマホライフPLUS
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