西郷真央は“生命線”となるショットに兆し 「最低限」のアンダーグループ浮上
<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇22日◇ティブロンGC(米フロリダ州)◇6700ヤード・パー72>
伸ばしあいのなか出遅れたルーキーは2日目に巻き返した。1オーバーから出た西郷真央は3バーディ・1ボギーの「70」で回り、トータル1アンダー・38位タイに浮上。週末への明るい兆しも見せた。
初日は痛恨のロストボールなどがあったが、2日目のフェアウェイキープ率は100%に。それに伴い、アイアンショットにもキレを取り戻し始めた。「ティショットでフラストレーションがなかった。前半はスイングの違和感があったけれど、後半はよりパッティングに集中できていた」。自身の生命線でチャンスメークをするのはショット。それが西郷の信条だ。
出だしはフェアウェイから7メートルとチャンスにつけきれず、2番はガードバンカーから寄らずにボギーを喫した。それでも6番、13番、17番とバーディを奪い、アンダーグループに入った。
ホールを重ねていくと、徐々に感覚も良くなってくる。「後半になるにつれてアイアンショットもラインが出せるようになった。パッティングの良いラインにつけられるかというところにフォーカスが変わってきたので、そこは昨日から今日にかけて良くなったところ」。前日から一転、声色も少しだけ明るくなった。
昼になると風が強くなり、カップも傾斜の厳しい位置に切られていたことから、全体のスコアは『69.982』から『71.734』と難易度が増した。そのなかでスコアを伸ばした。そして先週から不調だったショットについては、残り2日間への好感触も感じている。
「きょうみたいなプレーができれば、チャンスをモノにできる回数も増えてくる。自分らしいプレーを続けながら、アイアンショットの精度を修正してしていきたい」。イム・ジンヒ(韓国)との『ルーキー・オブ・ザ・イヤー』(新人賞)争いは依然、西郷が優勢。さらなる浮上を目指し、週末へと向かっていく。(文・笠井あかり)
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