石原裕次郎の生誕90周年記念。「黒部の太陽」がスクリーンに甦る
石原裕次郎の生誕90周年を記念し、世紀の難工事とされた黒部ダム建設に挑む男たちを描いた超大作「黒部の太陽」(1968)を、11月21日(木)に丸の内ピカデリーで上映することが決定した。
関西電力は黒部川上流に発電所を建てるため、社運をかけた黒四ダムの工事に乗り出す。岩岡剛(石原裕次郎)はトンネルを掘るためなら犠牲を厭わない父に反抗し、家を出て設計技師となっていた。だが責任者の北川(三船敏郎)の熱意にほだされ、体の弱くなった父に代わって指揮を執ることに。
工事が進むにつれて犠牲者は増え、山崩れでトンネルに大量の水が流れ込み、難しさを痛感する剛。やがて、資金投入と科学的処置の甲斐あって難所を突破する。剛は北川の娘・由紀と結婚し、翌年2月にはトンネルが開通。労務者たちが喜ぶ中、北川は娘の牧子の死を知らせる電報を受け取り、慟哭した。数年後、彼は完成したダムの威容に感動を覚える──。
興行収入16億円、観客動員数800万人を記録した本作。三船敏郎とタッグを組み、夢だった映画製作に苦しみながらも突き進んだ石原裕次郎のエピソードは、現在まで語り継がれている。
1968年当時は日劇で公開され、今回はその跡地にできた丸の内ピカデリーでの上映。関係者は「『黒部の太陽』をまた映画館でご覧いただくことは、ファンの皆様にとって非常に喜ばしいことだと思います」とコメントしている。
なお石原プロモーションが制作した映画5作「黒部の太陽」「栄光への5000キロ」「富士山頂」「ある兵士の賭け」「甦える大地」を、BS松竹東急で12月17日(火)より5夜連続で放送することも決定。劇場とテレビで裕次郎を満喫したい。
〈BS松竹東急放送記念【石原裕次郎生誕90周年特別企画】映画『黒部の太陽』上映会〉
日時:11月21日(木)11:00 ~ ※1回限り
劇場:丸の内ピカデリー
料金:2,000円(税込)
チケット販売日程:
◆オンライン:11月13日(水)00:00~(購入はこちら)
◆丸の内ピカデリー窓口:11月13日(水)劇場オープン時(オンライン販売残席のみ)
〈生誕90年 永遠の挑戦者 石原裕次郎特集〉
放送局:BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)
放送日程:
「富士山頂」12月17日(火)20:00~
「ある兵士の賭け」12月18日(水)20:00~
「甦える大地」12月19日(木)20:00~
「栄光への5000キロ」12月20日(金)19:00~
「黒部の太陽」12月21日(土)21:00~
© 三船プロダクション/石原音楽出版社
記事提供元:キネマ旬報WEB
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