「1年間特典未提供」が告発されたアーティストバトル大会、運営が声明発表も優勝者が再反論「そこじゃないんですよ」

優勝者から“特典が1年間未提供”と告発された「ARTISTS LEAGUE Grand-Prix 2023」（アーティストリーグ2023）が11月5日、Xにて声明を発表しました。

アーティストリーグが声明

昨年に開催されたアーティストリーグ2023は、「次世代アーティストの日本一を決める国内最大のアーティストバトル大会」で、決勝進出者には「スペシャルアーティスト」との共演や、地上波音楽番組への出演、音楽フェスへの参加など豪華特典が用意されるほか、優勝者には賞金1000万円が授与されるとされていました。

しかし、優勝者である「岸洋佑」（登録者数10万人）が11月2日に「コレコレ」（同229万人）の配信に出演し、1年間経った今でもテレビ出演や音楽フェス出演という特典がなにもないと告発しました。大会の運営にも問い合わせをしていたという岸ですが、10月末にこの問題をXで告発してからは一切の連絡がつかなくなったといい、「詐欺だと思います」とも口にしていました。

11月5日、アーティストリーグが公式Xを更新。「岸氏のアーティストリーグに関する投稿および配信について」と題した声明文を投稿しました。

この度は、本大会に関する件でお騒がせしましたことを深くお詫び申し上げます。
ご参加いただいたアーティストの皆様、ファンの皆様、関係者の皆様、多くの方々にご迷惑とご心配をおかけしましたことを事務局として重く受け止め、深く反省しております。

と、謝罪しつつも、岸からの指摘で一部誤解が生じているとして、大会のシステム特典提供について説明しました。

アーティストリーグは、大会は「投げ銭オンリーの仕組み」ではなく、有料のポイントは全体の36%であると説明。特典については、優勝者への1000万円やメディアの取材などが提供済みだとして、提供済みの特典を列挙しました。

岸氏によるアーティストリーグに関する投稿および配信について

当事務局といたしましては、今後、可能な限り情報を公開し、具体的な取り組みを明確にし進めてまいります。この度は皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。 pic.twitter.com/10r5RqTWY7

— Artists League (@artists_league) November 5, 2024

岸が反論「そこじゃないんですよ」

これを受け、5日に岸がツイキャスで配信を行いました。

大会出場当時から、1000万円の賞金ではなくテレビ出演や音楽フェスへの出演、「決勝進出者たちをエグいほど露出させるために動いております」といった大会側の説明に惹かれて優勝を目指していたという岸。しかし、大会終了後の1年間でアーティストリーグの出場者としてテレビや音楽フェスに出演した人は誰1人いないと話します。

今回のアーティストリーグの声明には、

あ、そこなんだ・・・。そこじゃないんですよ

と、気になるところの回答が得られなかったと語りました。

岸を含めた決勝進出者が聞きたいことは、テレビ出演等の特典を受け取った人はいるのか、また、いない場合はなぜ未提供なのかということだそう。岸は「そもそも（テレビ出演等は）決まってなかったってことですか？」と問いかけました。テレビ出演等は、出演権を確保してから特典に記載するのが当然と主張する岸は、確定する前に特典と書いてしまっていたなら素直に認めて謝ってほしいと述べました。

映画主題歌のタイアップを公開が終了する直前に発表

アーティストリーグの声明に「指名特典」として記載されていた「映画主題歌タイアップ提供」に関しては、岸は10月18日公開の映画主題歌を担当したと明かします。

しかし、アーティストリーグ側が特典として映画主題歌のタイアップを提供すると明かしたのは、5日の声明が初めてだったとのこと。特典だったにもかかわらず一切宣伝をすることなく映画の公開が間もなく終了するこの時期に公表したことについて、岸は

映画の人たちにも失礼です。
今日になってなんで公開してます見てくださいって言うんですか？ 映画の公開もう終わってますよほぼ。
監督に失礼だと思いますよ、出演者の皆様にも。

と、訴えました。

ちなみに、岸が主題歌を担当したのは、『追想ジャーニーリエナクト』という映画で、同作品の公式サイトには岸のプロフィールも紹介されています。

他にも、運営とのLINEのやりとりにおいて、公表すると視聴者が失望するような対応をされているという岸ですが、

僕も今、直接やり取りした中で、まあほんと、皆さんがちょっと失望してしまうような言葉は言わないようにしていますこれでも

と、アーティストリーグを陥れたいとは全く思っていないと語っています。