TOTO優勝→米シードは「もちろん頭にあるけれど…」 岩井明愛&千怜ツインズは予選会免除チャンスに自然体
<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇30日◇瀬田ゴルフコース 北コース(滋賀県)◇6616ヤード・パー72>
日米共催の今大会では、優勝すれば米国女子ツアーのメンバー入り、シード権を獲得することができる。来季出場権をかけた12月の最終予選会「Qシリーズ」に挑戦してツアー参戦を目指す選手にとっては、これが願ってもいない“最短ルート”になる。
先週の「樋口久子 三菱電機レディス」で今季3勝目を果たした岩井千怜は、そのチャンスに挑戦するひとり。Qスクールの申し込み締め切り1カ月前の9月上旬にはエントリーを済ませ、それを見据えながらの秋を過ごしてきた。「勝ったらQTにいかなくていいというのは助かるな、ありがたいなとは思います(笑)」と、優勝で得られるビッグな“副賞”が頭にチラつくことは確か。そして、地元・埼玉で勝利を挙げ、「調子もまあまあいい感じ」といい流れを持ち込んだ。
ただ、2週連続Vでの歓喜のシナリオを描きつつも、「どの試合も一緒の気持ちで臨んでいるし、優勝できたらラッキー」と普段通りを強調する。「そこまで自分で土台を作っていかないといけないので、ベストを尽くすだけかな。いつもと変わったことはせずに、いつものルーティンでいけたら」と見据えている。
同じく今季3勝で、双子の姉・明愛も自然体だ。「優勝したらQTにいかなくていいというのはもちろん頭にあるけれど、あしたから一日一日、一球一球を集中してやっていきたい。試合によって気持ちの入れ方が違うとかはあまりないので、今週もいつも通りですね」と冷静だ。
3年連続3度目の出場となる千怜に対し、明愛は1度少ない2年連続。瀬田GC北C(滋賀県)でのTOTOは初出場となる。「ティショットを大事にしていきたい。グリーンも止まりやすいので、ピンまで打っていける。ラフもそんなに長くないので、スコアが出そうな気がします」と伸ばしあいを予想する。そして今季の平均バーディ数は『4.3067』で全体1位。バーディ合戦を引っ張る準備はできている。
最終予選会にエントリーしているのは岩井ツインズのほかに、今季7勝の竹田麗央、女王・山下美夢有、2次予選を勝ち抜いた原英莉花がいる。2次予選で惜しくも敗退した神谷そらにも“一発逆転”の可能性もある。昨年大会は稲見萌寧が優勝し、米ツアーメンバー入りを決断した。世界への道を切り開くのは果たして?(文・笠井あかり)
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