KUNが語るYouTuberとストリーマーの未来 「5年後には全員消える」 その理由とは?
9月30日、実況者の「KUN」(登録者数161万人)がチャンネルを更新。「ストリーマーもYouTuberも5年後には全員消えてます」と題した動画を投稿しました。
ショート動画やTiktokは「麻薬」
KUNは元プロゲーマーのYouTuberで、リスナー参加型のマインクラフト実況企画「50人クラフト」などで知られています。
「YouTuberもストリーマーも滅びるって話をしようと思うんだよね、今日は」と言ってネガティブな話題を話し始めます。KUNによると、YouTuberとストリーマーの衰退はすでに始まっており、早ければ5年ほどで廃れてしまうのだとか。
そうした衰退をもたらす要因として、KUNはYouTube ShortsとTikTokを挙げました。Netflixのドラマなど「ちゃんとした良いコンテンツ」がたくさん存在する中で、人がショート動画やTikTokを見る感覚は、「ちょっと何かすれば美味しいご飯が食べれるはずなのに、それをする重い腰が動かない」ときの感覚に似ているとKUNは説明します。
ショート動画やTikTokは「麻薬に近い」とし、人々は何も考えずに繰り返し何度も視聴する一方で、「能動的に見てない以上、ファンになるってことって起きにくい」のだとか。このため、個々のコンテンツクリエイターに対する関心が薄れていくと語ります。
ストリーマー同士の絡みで形成される「劇場」
YouTubeショートやTikTokの投稿者は、動画という世界の登場人物と考えることもでき、
もうそこから誰かがいなくなっても気にならないし、そこの誰かが例えば急に活動やめても別に困らないんだよね。それってそんなに。もちろんその人は困るかもしれないし、その人のファンだった人は困るかもしれないけど、「(YouTubeショートやTikTokの)世界を楽しむ」っていう選択を取ってる人は、そのワールドそのものを楽しむ
と説明しました。例えばテレビの場合、ほとんどの人は「テレビという“劇場”を見ているだけの観客」なのだといい、これはYouTubeショートやTikTokの視聴者にも当てはまるとKUNは主張しました。ストリーマーやYouTuberに関しても、最近はゲームなどを通じた大規模なイベントやコラボが主流になっているといい、そうした「劇場」を楽しむファンが増えているそうです。
「劇場」でストリーマー同士の絡みを見るという行為は、どちらかといえば受動的な楽しみ方だといい、「劇場」に注目が集まるほど、これまた特定のクリエイターに対する関心が薄れていくのだといいます。
演者が抜けても劇場は続いていく
ショート動画や「劇場」を楽しむ視聴者は、登場するクリエイターについて能動的に知ろうとせず、名前すら覚えていない場合もあるそうで、KUNは、
名前の無い人で回せてしまう劇場って危険だなと思ってて俺は。個人的にこういう仕事をする上で、YouTuberとかストリーマーにとってめちゃくちゃ都合が悪いなっていう風に俺は思うんでね。特にYouTuber的な動画を投稿する人にとってめちゃくちゃ逆風だなっていう
と意見を述べています。
KUNは自身が主催する「50人クラフト」も一種の「劇場」であるとし、
50人クラフトの参加勢でさ、考えてみたら分かるんだけど、これ50人クラフトで誰かが1人がいなくなって成り立たなかったことって未だかつて存在しないよね。だって劇場はあるから劇場と劇場の支配人、要は主催さえいるんであれば別に劇場の中身の客が、その演者がどれだけ変わろうと(続いていく)
と説明しました。演者のファンで、演者が抜ければ「劇場」を見なくなる人がいるにしても、「その数って別に全体からすれば多くはない」そうで、KUNは自ら「劇場」を主催することで、他のYouTuberやストリーマーとの差別化を図っているようです。
記事提供元:YouTubeニュース | ユーチュラ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。