「高速道路で5倍請求」「メーター切り」海外タクシーでぼったくられた…実例から学ぶ自衛術
海外旅行中に正規タクシーや白タクで発生したぼったくり・脅迫などの体験談をご紹介。トラブルの内容と、逃げ場のない密室車内から安全に抜け出して身を守るための正しい自衛・回避策をお届けします。
イチオシスト
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海外旅行中にトラブルに遭ったことがある30人に、その内容を尋ねるアンケート調査を実施した。ヨーロッパ、アジア、南北アメリカ、アフリカなど旅行先は幅広かったが、トラブルの内容には共通した傾向が見られた。
調査概要
調査対象者:海外旅行でトラブルに遭った経験がある人/男女30人
調査期間:2026年2月4日~12日
サンプル数:30人
調査方法:インターネット調査(自由記述式)
回答者の性別は女性22人・男性8人。年代は20代13人、30代12人、40代4人、10代1人で、20~30代が全体の8割強を占めた。旅行先は韓国・フィリピン・中国(上海)が2件ずつと最も多く、他にはイタリア、フランス、タイ、中国(北京)など観光客の多いエリアで複数の回答が寄せられた。
TOPICS
トラブル内容として最も多かったのは「スリ・盗難」で13件(43%)。財布やスマートフォン、スーツケースなど狙われる物品は多岐にわたった。次いで「タクシー・ぼったくり」が7件(23%)、「空港・航空トラブル」が4件、「詐欺トラブル」が3件と続いた。 少数ながら「事件・身の危険」(2件)、「事故・物損」(1件)も報告された。
トラブル内容の全体像
30件の回答をトラブルの種類別に分類したところ、以下のような結果となった。

海外旅行で巻き込まれたトラブルの内容
最も多かったのは、財布やスマートフォン、スーツケースなどを盗まれた「スリ・盗難」で13件(43%)。海外旅行のトラブルとして、全体の4割超を占める結果となった。
「スリ・盗難」が全体の4割超
スリ・盗難のトラブルは、地下鉄や人混み、カフェなど場所を問わず発生していた。手口も、単純にすり抜けて盗むものから、周囲を囲んで気を逸らす組織的なものまでさまざまだった。
「ローマの地下鉄内で、プロのスリ集団に囲まれ、斜め掛けバッグの中から財布を盗まれました」(30代/会社員)
「『ケチャップ・マスタード泥棒』と呼ばれる手口で、服の汚れを指摘されて気を取られている間に、財布を盗まれました」(20代/会社員)
「豫園の非常に混雑したエリアを歩いている最中に、コートのポケットに入れていたスマートフォンをスリに遭いました」(20代/会社員)
「人混みの中で、財布をいつの間にか抜き取られてしまいました」(20代/会社員)
ヨーロッパの観光地や、アジアの混雑した市場・地下鉄など、観光客が集まる場所ほどスリの標的になりやすい傾向がうかがえた。対策としては「バッグは体の前に持つ」「財布を一つにまとめず分散させる」といった声が複数の回答者から挙がっていた。
「タクシー・ぼったくり」も2割超
2番目に多かったのはタクシーに関するぼったくりトラブルで7件。メーターを切られたり、法外な料金を要求されたりするケースが目立った。
「サントリーニの港からホテルに向かうタクシーで、行き先を間違えて伝えてしまい、時間をロスすることに運転手が大激怒。終始、ギリシャ語で悪態をつかれ、倍以上の額を支払わされました」(20代/会社員)
「長城からの帰り道で、正規のタクシーを装った『黒タク(無許可の白タク)』に乗ってしまい、通常の5倍以上の高額料金を脅し取られるトラブルに遭いました」(30代/会社員)
「タクシーを利用した時に、アプリの表示金額の倍を請求され払うまで下ろさないと脅されれました」(20代/会社員)
「ショッピングセンターに巡回してるタクシーに乗車後メーターを切られて10分ほどの距離で一人300バーツ請求された」(20代/会社員)
対策として、複数の回答者が「配車アプリを利用する」「流しのタクシーには乗らない」「指定のタクシー乗り場から乗る」ことを挙げていた。
「空港・航空トラブル」「詐欺トラブル」も
空港や航空便に関するトラブルも4件報告された。オーバーブッキングによる宿泊拒否や、ロストバゲッジ、乗り継ぎの失敗などが挙げられた。
「深夜便で到着したのにオーバーブッキングでホテルに宿泊できませんでした」(20代/会社員)
また、巧妙な詐欺の手口も3件報告された。中国の観光地で多発する「お茶会詐欺(ティーサロン詐欺)」が目立った。
「天安門広場付近で『日本語を勉強している学生』と名乗る男女に声をかけられ、誘われるままに行ったティーサロンで、数杯のお茶に対して数万円の法外な代金を請求される『お茶会詐欺』に遭いました」(30代/会社員)
「南京東路で『ティーサロン詐欺(お茶会詐欺)』に遭い、高額な請求をされました」(20代/会社員)
「事件・身の危険」「事故・物損」の報告も
件数は少ないものの、身の危険に関わる深刻な報告も2件あった。
「サンパウロで育ったので、トラブル(スリ・強盗など)はいつものことだが、その時は元旦の夕方友人宅から1人で帰ってきた時、前から歩いてきた男に目をつけられ、襲われそうになった」(20代/会社員)
「テロの影響で取り調べを受けた」(20代/会社員)
このほか、スマートフォンを落として画面を割ってしまったという物損トラブルも1件報告された。
解決策として多かったのは「事前の情報収集」と「距離を置く」対応
トラブルへの対処法としては、「配車アプリを使う」「貴重品を分散させる」といった事前の備えに加え、実際にトラブルに遭った際は、警察や現地スタッフに相談する、無理に対抗せず金銭を渡してその場を離れるなど、被害の拡大を防ぐ対応が多く見られた。「自分は大丈夫」という過信が一番危険、という声が複数の回答者から共通して挙がっていたのも印象的だった。
■編集部まとめ
今回の調査では、海外旅行のトラブルとして「スリ・盗難」が4割超を占め、次いで「タクシー・ぼったくり」が2割超という結果になった。観光客が集まる場所や乗り物ほど犯罪や詐欺のターゲットになりやすく、油断が禁物であることが浮き彫りになった。
海外旅行では、スリや詐欺の代表的な手口を事前に知っておくこと、貴重品の管理を徹底すること、そしてトラブルが起きた際は一人で抱え込まず、周囲や警察・現地スタッフに早めに相談することが被害を防ぐポイントといえそうだ。
※本記事は独自に実施したアンケート調査(n=30、2026年2月)に基づく。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
