「日本のパスポートの信頼度は…」フランス旅行中に厳重な取り調べを受けた男性が実感したこと
海外旅行のトラブルと対策を紹介。今回はフランス旅行中に近隣でテロが発生し、警察官にテロ関与を疑われ厳重な取り調べを受けた40代男性の体験談。日記やチケットの半券で無実を証明した危機回避術をお届け。
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旅行中の日記や電車の半券は、万が一の時に身の潔白を証明する強力な武器になります ※Google Geminiにて作成
【わたしのイチオシ対策】身の潔白を証明するチケットの半券と日記は捨てないで
自身やご家族が体験した海外旅行でのトラブルとその対策についてアンケートで募集し、【わたしのイチオシ対策】として紹介します。
今回は、フランス旅行中に近隣でテロが発生し、警察官にテロ関与を疑われ厳重な取り調べを受けたという40代男性の体験談をお届けします。
旅の始まりと、突然のトラブル
40代のとき、自営業の合間を縫って一人でフランスへ観光に訪れたときのことです。1日目はパリのシャルル・ド・ゴール空港に午前中に到着し、午後はパッシーの街をのんびり散策。夜にはワクワクしながら夜行列車に乗り込み、港町マルセイユへと向かいました。しかし、私が夜行列車で移動しているまさにその時刻、少し離れたニースの市場で、トラックが突っ込むという凄惨なテロが発生していたのです。当然、移動中の私はそんな大事件が起きたなど全く知る由もありませんでした。
翌朝、マルセイユに到着した私は、その足で港に向かいました。すると、街中になんだかやけに警察官の数が多いことに気づきます。その時は「警官がこんなに巡回しているなんて、ここは随分と治安がいい街だなあ」なんて、呑気に感心していたくらいでした。しかし、日本にいる家族にマルセイユ到着の連絡を入れた途端、「無事なの!?」と血相を変えて聞かれ、初めて現地で多くの死傷者が出たテロが起きたという、深刻な状況を知りました。
現地での苦労とリアルな気づき
テロのニュースに衝撃を受けつつもマルセイユ観光を終え、3日目の午前中に次の目的地であるアヴィニヨンへ移動しようと駅へ向かいました。駅の中にも物々しい雰囲気で、たくさんの警察官が目を光らせてパトロールしていました。
すると突然、1人の警察官が鋭い目つきで、まっすぐ私に向かって歩いてきました。そして一言、「パスポートを見せろ」と要求されました。海外ではニセ警官による詐欺被害も多いと聞いていた私は、マルセイユの街中での警戒態勢を見ていたこともあり、「もしかして警官詐欺じゃないか?」と強い警戒心が働いてしまいました。そのため、つい身構えて「そっちこそ本物の身分証を見せろ」と言い返してしまったのです。しかし、これが状況をさらに悪化させる火に油を注ぐ結果になってしまいました。
そこからは、目を疑うほどじっくりとパスポートをチェックされ、「昨日はどこにいたんだ?」「どこのホテルに泊まったんだ!?」と、しつこく厳重な取り調べが始まり…。アジアから来た一人旅の男。テロの警戒レベルがマックスの現地で、私は完全に「怪しいテロ関与の容疑者」としてロックオンされてしまいました。心臓はバクバクと激しく波打ち、冷や汗が止まらない恐怖の時間が過ぎていきました。
トラブルの解決と、現地の人との温かいやり取り
「このまま連行されて、予定の電車に乗れなかったらどうしよう……」と絶望しかけた私を救ってくれたのは、まさかのものでした。
実は私、旅の思い出にと、毎日の行動を細かく「日記」に書き留めていたんです。さらに、テロ発生時刻に自分がどこにいたかを示す夜行列車の乗車券(チケットの半券)も、捨てずにしっかりとポケットに持っていました。おまけに、車内で撮影した写真もしっかりと残っていました。
「テロの時間は、この夜行列車に乗っていました!」と、日記とチケット、そして写真を見せながら必死に説明すると、張り詰めていた警察官の表情がふっと和らぎました。確実なアリバイが証明され、無実だと分かった瞬間、それまで厳しかった警察官も納得して私を解放してくれたんです。言葉の壁を越えて私の証明を真摯に確認し、信じてくれた現地の警察官の対応に、心の底から安堵しました。おかげさまで、無事にアヴィニヨンへ向かう列車に乗れました。
この緊迫したやり取りの中で、もう一つ強く実感したのが「日本のパスポートの信頼度は最強である」ということです。テロ容疑という最悪の疑いをかけられたにもかかわらず、日本のパスポートを提示した私は、取り調べは比較的短い方でした。隣では、他の国籍と思しき旅行者たちが、パスポートを見せても一向に取り調べが終わらず、「あの人たち、絶対に電車に乗り遅れるよね……」と気の毒になるほど大変そうな様子でした。フランスの最初の入国審査の際も、日本のパスポートを見せておけば軽く見るだけで入国OKでしたが、他の国籍と思しき人たちは色々と質問されて大変そうでした。日本の信用力には本当に感謝しかありません。
この経験から得た「わたしの教訓」
その後は無事に疑いも晴れ、アルルでの観光やポン・デュ・ガール、エクス・アン・プロヴァンスなどを巡り、7日目にはTGVでパリへ戻って東京発の飛行機で帰国することができました。今振り返っても、あの駅での出来事は人生最大のハラハラした経験です。
この恐ろしい経験から私が得た教訓、そしてこれから海外へ行く皆さんに伝えたいアドバイスは、万が一のときに「アリバイを証明できるようにしておく」ということです。あとから当時の行動を細かく思い出すのは本当に大変なので、思い出がてら詳細な日記をつけておくことを強くおすすめします。
客観的に見ても、海外ではニセ警官による詐欺被害も多いため警戒心を持つことは非常に大切ですが、今回のケースのように実際に現地の警戒レベルが上がっている場合もあります。移動の履歴がわかるチケットの半券を捨てずに持っておくことや、行動記録(日記やタイムスタンプ付きの写真)を残しておくことは、万が一の際に自身の身を守る強力な証拠となります。「荷物になるから」とすぐにチケットを捨ててしまわず、旅が終わるまでは手元に残しておく習慣の大切さを、身をもって知ったトラブルでした。
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