山下美夢有は今季メジャー決勝進出率100%キープへ 最終ホールで意地の一打も披露
<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇12日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>
初日に続く「71」。山下美夢有は足踏みしながらも、かろうじて決勝ラウンドに進むことができそうだ。ただ「耐えるところは耐えたけど、もう少しバーディが欲しかった。ショットの距離感も合わなかったし、必死のゴルフでした」と、暫定首位に立つ古江彩佳との差が『12』になり、疲れも増してくる。
カットラインも気になる位置。だが、「全然ボードを見ていなかったので、今自分が何位にいるのかもわからなくて」と、とにかく目の前のプレーに集中した。10番からスタートし、前半は1バーディ・1ボギー。3番でも1つスコアをロスしたが、最終9番パー5では残り88ヤードの3打目を52度のウェッジで1メートルに寄せてバーディで締めくくった。
これでカットライン外の1オーバーから、圏内のイーブンに戻したことを考えると価値ある一打といえる。「最後はしっかりとと思って」。“天国と地獄”を分けてもおかしくないホールで、プレッシャーに勝った。「ほぼストレートラインだったので、しっかり打ちました」。 そのパッティング自体も、「なかなかタッチが合わない。パターがやっぱり課題ですね」という重圧になっていた。
2日間でフェアウェイキープは88.46%(23/26)、パーオン率も72.2%(26/36)を記録しているが、「ショットがあまりしっくりきてない。狙いたい方向にも打てないところがある。狙いたい方向にしっかり打つことができたらチャンスにもつくかなと思います」と、本人にとっては不満ともいえるポイントだ。
今年はここまで行われたメジャー4試合すべてに出場。今回は2日目がサスペンデッドになり全組ホールアウトできていないが、全大会で4日間を戦い抜くことになりそうだ。前回行われた「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では2位になり、その結果、パリ五輪日本代表の座も射止めた。「このコースは難しいというイメージが自分のなかで作られている。なかなか上手くいかないけど、残り2日で少しでも順位を上げられるように」。間もなく始まる五輪のためにも、メジャーで4日間戦えるのは大きい。
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