「端末代0円+データ無制限」のゼロネオモバイル、本当にお得?徹底比較して見えた”落とし穴”
イチオシスト

「スマホ代、もう少し安くならないかな……」——物価高が続く2026年、そう感じている方は多いはずです。端末は10万円超えが当たり前、フラグシップなら20万円に届くことも。そんな中、「端末代実質0円、データ使い放題で月額4,818円〜」という強烈なキャッチコピーを掲げるMVNOサービス「ZERONEO MOBILE(ゼロネオモバイル)」が2月25日に登場しました。
飛びつきたくなる内容ですが、スマホライフPLUS編集部で料金体系を細かく検証したところ、知っておかないと損をするポイントがいくつも見つかりました。今回は、仕組みの解説から競合比較、注意点まで、まるごとお伝えします。
ゼロネオモバイルの仕組み——「実質0円」のカラクリを解剖する
楽天モバイル回線×ワンプランのシンプル構成
ゼロネオモバイルは、楽天モバイル回線を使ったMVNOです。料金プランはデータ無制限の音声SIM 1種類のみ。基本料金は月額6,428円(税込)で、ここに「ゼロネオ割」として毎月2,200円の割引が60カ月間適用されます。
プランが1つしかないので「どの容量を選べばいいか分からない」という悩みとは無縁です。テザリングも制限なしなので、外出先でPCをつなぐ使い方にも対応できます。
端末は「リユース品」の4機種から選ぶ
SIM単体での契約はできず、端末とのセット購入が必須です。選べるのは以下の4機種で、すべて工場で25項目の検査を通過したリユース(中古)品です。

端末代を60回分割にし、毎月の分割金をゼロネオ割(2,200円)で相殺する仕組みです。iPhone 16なら分割金がちょうど月2,200円なので差し引き0円。Pixel 7aなど安い機種は差額が通信料金から引かれ、月額がさらに下がります。
楽天モバイル本家と比べると何が起きるか
ここからが本題です。ゼロネオモバイルの回線元である楽天モバイル「Rakuten最強プラン」はデータ無制限で月額3,278円。同じ楽天回線を使いながら、ゼロネオモバイルの基本料金はそのほぼ2倍です。
5年間の総コストで比較してみた
最も高いiPhone 16を例に、5年間の支払総額を計算してみましょう。
ゼロネオモバイルの場合: 月額6,248円 × 60カ月 + 事務手数料3,300円 = 約37万8,180円 (リユース端末込み、通話料別)
中古iPhone 16+楽天モバイル本家の場合: Aランク中古端末 約95,000円 + 月額3,278円 × 60カ月 = 約29万1,680円 (Rakuten Linkで国内通話無料)
差額は約8万6,500円。しかもApple公式ストアで新品のiPhone 16(124,800円)を買って楽天モバイルに申し込んでも約32万1,480円で、ゼロネオモバイルより5万円以上安く済みます。つまり、「新品を自分で買ったほうが、リユースのゼロネオモバイルより安い」という逆転現象が起きているのです。
料金以外にも要注意:見落としがちな3つのデメリット
通話料が”3倍”設定
ゼロネオモバイルの通話料は22円/10秒です。一般的なキャリアやMVNOの22円/30秒と比べると、同じ通話時間で約3倍のコストがかかります。楽天モバイル本家ならRakuten Linkで通話料が無料になることを考えると、通話が多い方にとっては致命的な差です。1日5分の通話で月約19,800円に達する計算になります。なお、通話オプションは今後提供予定とのことですが、現時点では未提供です。
LINEの年齢認証に非対応
ゼロネオモバイルではLINEの年齢認証ができません。つまり、LINE ID検索や電話番号検索で友だちを追加できないのです。QRコードやURL共有で代用は可能ですが、ビジネスシーンなどでは不便を感じる場面がありそうです。
5年縛りの実質的なリスク
契約解除料は設定されていませんが、5年以内に解約すると端末の残債を一括で支払う必要があります。iPhone 16の場合、1年で解約すると約11万円の残債が発生します。「実質0円」は60カ月使い切って初めて成立する条件であり、途中解約のハードルは高めです。
「買い」か「待ち」か
率直に言えば、コスパ重視の方にはおすすめしづらいサービスです。同じ楽天回線をほぼ半額で使える本家が存在する以上、5年総額で数万円〜8万円以上の差がつくのは見過ごせません。
ただし、「中古スマホの品質選定や初期設定を自分でやりたくない」「プラン比較が面倒で、全部コミコミで済ませたい」という方には一定の価値があるかもしれません。リユース品の品質管理(25項目検査・Aグレード保証)は安心材料ではあります。
なお、運営元のALL CONNECTグループは、過去に子会社「グッド・ラック」の「どんなときもWiFi」で「無制限」をうたいながら速度制限をかけ、総務省から行政指導を受けた経緯があります。また、自社メディア「モバレコ」での即日紹介や大手メディアへのスポンサード記事出稿など、検索結果が好意的な記事で埋まりやすい構造になっている点も、情報収集の際には意識しておきたいところです。
申し込み前にやるべき「3つのセルフチェック」
ゼロネオモバイルが気になった方は、契約前に以下を確認してみてください。
① 自分の月間データ使用量を把握する。 実は20GB以下で足りているなら、より安いMVNOの選択肢が山ほどあります。設定アプリからデータ使用量を確認してみましょう。
② 5年間同じ端末を使い続けられるか考える。 特にiPhone SE 第3世代やPixel 7aは、OSアップデートの保証期間が5年に届かない可能性があります。長期利用を前提にするなら、iPhone 16かPixel 9を選ぶのが安全です。
③ 楽天モバイル本家の料金と比較する。 中古スマホの購入に抵抗がなければ、端末を自分で調達して楽天モバイルに直接申し込むほうが、トータルで大幅に安くなります。
「実質0円」という言葉はインパクトがありますが、大切なのは5年間の総支払額です。見た目の安さに惑わされず、自分の使い方に合った選択をしてください。
出典:【ALL CONNECT】
記事提供元:スマホライフPLUS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
