日本人にとって一番身近な宗教は仏教。ブッダが悟りを開いた経緯とは?【世界の宗教】
イチオシスト
私たち日本人にとって一番身近な宗教は、仏教(ぶっきょう)ではないでしょうか。
仏教は、世界の三大宗教の一つで、インドに発生してアジアを中心に世界に広がっていきました。
仏教の開祖(かいそ)とされるブッダは紀元前6世紀から5世紀ごろ、現在のインド北部をおさめていた釈迦族(しゃかぞく)の王子として生を受けました。本来の名前はゴータマ・シッダールタといいますが、ブッダを「お釈迦様」というのはこの部族名によります。
ブッダの母親は、彼の誕生後7日後に亡くなります。ブッダが裕福な家庭に育ったにも関わらず、人間に訪れる生老病死(しょうろうびょうし)、苦悩などに幼いころから関心を持っていたのも、彼のこうした生い立ちが影響しているといわれています。
父親の勧めに従って16歳で結婚、一子を設けるなど何不自由ない生活を送っていました。しかし、その一方で人生の意味や苦悩について考える日々が続き、29歳のとき、そんな鬱積(うっせき)した思いが積もりに積もり、妻と子どもを残して出家(しゅっけ)し、修行者(しゅぎょうじゃ)として生きることを決めたのです。
以後6年間、厳しい修行に励みます。ところが、身体が傷つくだけでなく、心の平安も得ることができませんでした。そこで、心身をいたわりながら、菩提樹(ぼだいじゅ)の下で瞑想(めいそう)に入って21日目の夜明け、ブッダは突然悟りを得ます。
ここで「悟れる者=ブッダ」となったのです。*ブッダガヤでの悟りののち、伝道(でんどう)の道を歩むことになりますが、その始まりが6年間の苦行(くぎょう)をともにした5人の仲間への説法(せっぽう)でした。これを「初転法輪(しょてんぽうりん)」といいます(詳しくは後述)。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界の宗教』
監修:星川啓慈 日本文芸社刊
執筆者プロフィール
1956年生まれ。1984年、筑波大学大学院哲学・思想研究科博士課程単位取得退学。1990年、日本宗教学会賞受賞。現在、大正大学文学部教授。博士(文学)。専門は宗教学・宗教哲学。主な著書に、『言語ゲームとしての宗教』(勁草書房、1997年)、『宗教と〈他〉なるもの』(春秋社、2011年)、『宗教哲学論考』(明石書店、2017年)、『増補 宗教者ウィトゲンシュタイン』(法藏館、2020年)など。
記事提供元:ラブすぽ
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