どの国も本気! 熱戦続くWORLD BASEBALL CLASSIC(TM)に大興奮【山本萩子の6−4−3を待ちわびて】第209回
イチオシスト

熱戦続くWORLD BASEBALL CLASSIC(TM)について語った山本キャスター
WORLD BASEBALL CLASSIC(TM)が開幕して、およそ1週間が経ちました。現在、3月12日のお昼12時半過ぎ。ベネズエラとドミニカ共和国の試合が終わったところで、興奮そのままに書き始めています。
今日は、4つのプールで行なわれた総当たりでの1次ラウンド最終日でした。キューバ対カナダは、勝ったほうが決勝トーナメントに進む大一番。メキシコ対イタリアは、アメリカを含めてどのチームが進出するかがかかった大一番。さらにベネズエラ対ドミニカ共和国は、超強豪国同士の「事実上の決勝戦のひとつ」とも言えるカードであり、日本の次の対戦相手が決まる大一番。どの試合も見逃せない一戦で、国内でも大きな注目を集めました。
これらの試合に限らず、今大会は日本以外の試合も、大きな話題を呼んでいる印象があります。
プールCでは日本が全勝で決勝トーナメント進出を決めましたが、「もうひと枠」を争う一戦はとても刺激的でした。
決勝トーナメント進出を決めた韓国の選手たちの歓喜と、逃したオーストラリア代表。特に印象的だったのは、MLBドラフト全体1位のトラビス・バザーナ選手が、ベンチで呆然と動けずに一点を見つめる表情。その後のミーティングで、バザーナ選手は涙を流していたそうです。
1次ラウンドだけでも、熱いプレーに魅了されただけではなく、大きく心を揺さぶられ、思い出せば目頭が熱くなるシーンがすでにたくさんあります。もちろん、大きな盛り上がりを見せているのは日本だけではありません。
各国の出場選手の顔ぶれを見れば一目瞭然。特にアメリカ、ドミニカ共和国、ベネズエラは、MLBオールスター級の選手たちがずらりと並ぶ、まさに"ドリームチーム"です。
アメリカに住む友人に話を聞くと、本国でもかなり注目度は高く、「間違いなく過去最高の盛り上がりだ」と熱く語ってくれました。メキシコ対イタリアの試合も、「こんなにも最高の顔ぶれなのに、ここでアメリカが敗退するわけにはいかない」と、国民が固唾を飲んで見守っていたのだとか。

日本勝利の瞬間。
選手たちの本気度からも、それは伝わってきます。ベネズエラ対ドミニカ共和国の試合では、個人的に驚いたシーンがありました。初回に、ドミニカ共和国の主砲であるブラディミール・ゲレーロJr.選手が、四球を選んだ後に一塁まで激走していたことです。いつもの小走りではありません。ダッシュです。
ちなみに、直前にフアン・ソト選手がホームランを打った時には、ベンチの選手たちが総出でホームベース付近で待ち構えていました。初回の先制弾にも関わらず、まるでサヨナラ勝利を決めたかのような派手な迎えられ方をしていて、スタンドも大いに盛り上がりました。
MLBを代表するオールスター級の選手たちですが、普段は違うチームでプレーしていることが信じられないような、強い一体感が生まれていることがわかります。
これだけ各国が本気になり、熱気と盛り上がりが世界に広がったのは、2023年の前回大会で日本とアメリカが演じた熱戦を始め、数々の素晴らしい瞬間があったからこそ。2006年に始まったこの大会が、20年の時を経てより特別なものになっているのを感じます。それをオンタイムで観られることは、この上ない幸せです。
先日、球場の周りでインタビューをしていたところ、「前回大会のマイク・トラウト選手と大谷翔平選手の対決に胸が熱くなって、野球を始めた」という小学生の男の子に出会いました。彼が待ちに待った今大会でも、きっと新たなドラマが生まれ、そして多くの人の心を動かしてくれるでしょう。
さて、私は今大会で、Netflixの「BEHIND THE DRAMA」に出演しています。杉谷拳士さんと、実況や取材を担当されている福田太郎さんと3人で、そんなドラマの「裏側」の熱量をお届けする配信番組です。

配信前の準備時間。情報収集と打ち合わせ中。
これまでも多くの選手のインタビューをお送りしていますが、試合で生まれるドラマをより楽しんでいただけると思いますので、ぜひご覧いただけたらうれしいです。貴重な練習風景や現地からの熱気も、そのままにお届けします!
ここから先はトーナメント、負けたら終わりの一戦です。まず日本が相対するはベネズエラ。ロナルド・アクーニャJr.選手やサルバドール・ペレス選手など、MVP級の選手が多く在籍しています。先発予定のレンジャー・スアレス投手は、個人的に、近い将来にサイ・ヤング賞を獲得する可能性があると思っているエース左腕です。
険しい道のりであることは間違いありませんが、きっと来週の今頃には、日本がまた歓喜に包まれていると信じて。次回は帰りの機内で書こうと思います。
それでは、また来週。

構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作
記事提供元:週プレNEWS
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
