日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが『ナースコール』をレビュー!
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イチオシスト
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日本有数の映画ガイド・高橋ヨシキが新作映画をレビューする『高橋ヨシキのニュー・シネマ・インフェルノ』。病院という社会の縮図に潜む〈ゆがみ〉とは?* * *
『ナースコール』評点:★4点(5点満点)
©2025 Zodiac Pictures Ltd / MMC Zodiac GmbH
表現と表現手段が幸せな融合を果たした映画
『ナースコール』評点:★4点(5点満点)

©2025 Zodiac Pictures Ltd / MMC Zodiac GmbH
表現と表現手段が幸せな融合を果たした映画
とある病院で働く女性看護師の、文字通り息をつく間もない1日の様子を映画的技巧を凝らして描いた作品である。
特に、そうと感じさせないワンカットの中で次々と構図を変化させることによって臨場感と緩急をつけるカメラワークと、それを繋ぎ合わせる編集がもたらす効果は絶大で、手に汗握る緊迫感と臨場感が途切れることがない。
本作は医療従事者が日々、絶え間なく直面せざるを得ない心理的・身体的なプレッシャーを見事に伝えているが、それを支えているのがこうした高い映画づくりの技術なのである。
つまり本作においては、表現と表現手段が見事に一致している。
その上で役者陣の説得力ある演技が映画全体を完全に「信じられる」ものにしているわけで、野暮な言い方を承知で言えば、本作においては映画的な「心・技・体」が幸せな融合を果たしている。
多彩な人々がそれぞれドラマを抱えてやってくる病院の1日を一種の「グランド・ホテル形式」のドラマとして描く手さばきも達者なら、そうした患者一人一人の背景にさまざまな社会問題を違和感なくちりばめているのも上手い。
次に病院に行ったときに、医療従事者の皆さんの見え方が変わって見えること請け合いである。
STORY:州立病院で働く、献身的でプロ意識の高い看護師フロリア。この日は同僚が病欠し、遅番シフトはいつも以上に忙しい。そんな状況でも、不安や孤独を抱える患者たちに誠実に接するフロリアだったが、やがて重大な試練に直面する
監督・脚本:ペトラ・フォルペ
出演:レオニー・ベネシュほか
上映時間:92分
全国公開中
記事提供元:週プレNEWS
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